もう50年以上前に読んだ週刊誌の漫画を鮮明に覚えている。
はらたいら氏の「タンマ君」と思ったが、内容はこうだ!
アポロ11号が月面に人類初の到着をした。(1969.7.20)
初めての偉業で、世界中の人がこのニュースに大騒ぎをした。
「タンマ君」は、職場での話なので、この月面着陸の話が翌日の話題で、皆の会話の中心で賑やかな雰囲気が溢れている。
その後のコマは、一人の女性が
「私、昨晩、彼と⚫︎⚫︎⚫︎したわ!」
と話すと、又、職場の皆が盛り上がった。
その彼女が、又「昨日も私、彼と⚫︎⚫︎⚫︎したわ!」と言っても、2回目では誰も話題にしない、と言う様な内容だった。
先週の土曜日、興津川での鮎釣りが解禁となった。(5月20日)
鮎釣師にとっては待ちに待った解禁です。
昨年の禁漁から釣師は仕掛けの準備や、新作釣竿のカタログを見たり、解禁日の入渓場所の選定などで、夢を膨らませて解禁を待ちわびる。
禁漁(禁欲ではない)は、別れた彼女との再会みたいな待ちの時間であるから、あのスイカの様な匂いのする鮎、一匹目は必ず鼻を近づける。
そして恋人に又会った、感激に浸る。
この感動は禁欲(禁漁ではない)した人でないと解らないだろう。(昭和の風俗王Y森さん、解りますか〜?)
僕は40年前に鮎釣りを止めて、イワナ、アマゴ釣りに転向してしまったが、その昔は鮎の解禁は6月1日(安倍漁場)と決まっていた。(愛知県では1週間早かったが・・・)
何でも時代は早くなっている。
商戦もそうであるが、夏が来る前にバーゲンが始まるし、クリスマスが終われば寒さはこれからだが、冬物バーゲンセールが始まる。
感激が少ない。
タンマ君の話ではないが、一度目の感激は生涯残るのである。
(ダボのブログでは本来、ここから次の話題に入るが、今回は鮎(人間)が読むだろうから記さない。)
昔、某人が言った「2番では駄目なんですか?」
一番(1回目)でなくては駄目なことは、タンマ君のマンガでも解る。
安倍川漁協組合員は他で遊ぶな!
禁欲して待て!!
藁科川の囮屋を大事にしろ!
39年前の9月1日の、最大の鮎を釣った事は昨日の事の様に覚えている。
それまで釣って来た数多くの鮎と全く違い、型といい、引きといい、竿が折れる寸前の釣果でした。
二度と会う事のない、史上最高の釣果であった。
記 ダボ・イトウ