先輩のS川氏は生き物を大切に、大事にする。
先般は飼っていた犬が死んでしまい、大変気落ちしている。
亡くなる前は、症状が心配で、出掛ける事も控えていて、毎夏出掛ける黒島(沖縄)も中止した。
「伊藤!僕は生き物を殺す事はしないよ。蚊だって、潰す事はしないで逃がしてやるよ。」
と、昔、言われた事がある。
「命を大切にする」
この世の中で、一番の価値ある人間としての考え方である。
秋田阿仁の「マタギ」も捕獲した熊や鹿に祈りを捧げる。(感謝。いただきます!)
先週富嶽カントリー(静岡市清水区宍原)にゴルフに出掛けたら、「日本カモシカ」に出合った。
25年以上前に、イワナ釣りで南アルプスに入渓していた頃、「カモシカ」は二軒小屋以南では決して見る事はなかった。
南アルプスでは鹿の食害が大きな問題である。
千枚岳のお茶畑も赤石岳の若木も、鹿を保護する余り、頭数が増え、食害も多い。
友人のY氏も退職後、色々な作物を作っているが、春はタケノコが「猪」に、畑の収穫物が直前に「ハクビシン」や「猿」に食べられてしまうと嘆いている。
温厚な彼も「もっと駆除して被害を無くして欲しい」と言っている。
以前のブログ、「隔靴掻痒」で書いた事が有るが、牧場で巨大熊「OSO18」に依る牛の被害が有るが、動物愛護団体より「熊を殺すな」との要望が出ているとの話を書いた。
「隔靴掻痒」(https://www.daiichi-printing.com/blog/09/11042/)
ダボの自宅(本通2丁目)の付近でも、「カラス」を愛して餌を与えている家が有り、非常にカラスが集まり、ゴミを散らかしたり、道路を汚したり、非常に問題が生じているが、カラスを空気銃で撃ったり、毒を仕掛けたりは、動物愛護観点から禁止されている。
*カラスに餌を与えている家の前にこんな看板が掲っている。
今月の18日に多頭飼育をしてしまい、猫を放棄したと言う人が逮捕されたと言う記事が載っていた。
飼いきれなくなってしまい、捨てたと言う事で、動物愛護の観点から逮捕という事になったが、猫の「命」を大切にしないで、山奥にでも捨ててしまえば、逮捕は免れた。
何だか?本末転倒の様な気がした。
熊本の「赤ちゃんポスト」にも色々と意見があるが、一寸考えさせられた。
優生保護法(言葉が気に食わん)で、処置された方々の後悔の話も色々と出ている。
大東亜戦争が終わって78年の時が過ぎている。
満州(中国北東部)から引き揚げてきた女性に堕胎手術を行った事も、「命」と言う事にもう一度考えさせられた。
追記
8月22日のネットニュースで「OSO18」の巨大熊が駆除されたと流れていたが、その後、駆除に対する否定的な意見は出ていない。
「愛護と駆除」
「命」に対する、難しい。
記 ダボ・イトウ