弊社では「かみ缶」と言う商標で、丸筒缶を単紙(スパイラルではなく)で作っている。
これは創業60年を越えた我が社の第3創業としての位置付けである。
昭和28年に先代が缶詰ラベルを中心とした印刷会社を興した。
その後、缶詰缶は直接金属に印刷して、ラベルを貼るタイプが減ったので、第2創業としてパッケージ(紙器)を作る変態を行った。
紙器も、ゴミ減量の方向性と省資源化を求める時代要請に、市場は小さくなって厳しい環境となっている。
その為、第3創業として、板紙を丸く巻いて円筒を作り、メンコを入れて紙缶を作る事業を始めている。
この製造機械は特許を取得し、2台フル稼働している。
1台5,000ショット。2台で10,000の生産量である。
年間350万ショットの実績で動いている。
その生産の中でこの処、接着剤に依る剥がれが、種類、時期、作業者等、色々な状態でバラバラに発生した。
その数は総数で50本強であった。
50本を350万本で発生率を考えた時、0.0014%である。
この数字を大きいと見るか小さいと見るか。(私達社内では非常に大きいと考えている。)
お客様の処で剥がれが1本でも生じる事は大問題である。
メンコを入れる工程に於いて、内からの圧力が掛かっているが、剥がれず、その時は大丈夫である。
経時変化ならすべての状態で把握出来るが、それでもない。
今、先般のブログの「遠く落雷」(http://www.daiichi-printing.com/blog/05/1271/)の件ではないが、全社的に取り組んでいる。
純度が0.9より0.99の方が限りなく1に近い。(完璧)
これを0.999とコンマ以下の9を求めていく事が企業の継続する力の源である。
コンマ以下の9を6ヶ並べる事が求められている。
69(シックスナイン)を求めて、0.999999を逆に考えてみると、0.000001の剥がれ発生率をお客様に提供出来る仕事を、毎日限りない挑戦心をもって、仕事に対処しようと思って、今日も挑戦!!
※完璧の璧は「壁にキズあり、玉にキズなし」と受験生の時に習った事を思い出した。
かみ缶
記 ダボ・イトウ