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立ち位置 Vol.11-697

先月の末に、俳優の中尾彬さんが81才で亡くなった。

奥さんは、池波志乃さんで、一時期激ヤセしていたので、病気か?と思っていたが、体格の良い中尾さんの方が先に体調が悪くなり死に至った。


俳優さんは、舞台、撮影現場での立ち位置が重要で、何度も確認して演技に入る。

中央に位置しているか?右側なのか?左なのか?

場所が違うと、芝居にならないので、位置が重要です。

そして立ち位置は、監督がレンズを通して指示する。


娘がネットフリックスを契約してくれたので、毎晩見る様になった。

ダボの好きな作品は、戦争ドキュメンタリー、東映「任侠」物が多い。

一昨晩から「仁義なき戦い」を見ている。

監督は、深作欣二さん、主演は、菅原文太さんだ。

この話は、広島県で勢力を持っていた、美能幸三氏(作品の中では広野昌三)が網走刑務所内で書いた、700枚に及ぶ広島抗争を、飯干晃一氏が編集して、映画化されたヒット作品です。

深作監督もそうだが、主演の菅原文太さん、共演していた梅宮辰夫さん、千葉真一さん、松方弘樹さん、金子信雄さん、田中邦衛さん、川谷拓三さん、小池朝雄さん、皆鬼籍に入ってしまった。


中尾彬さんは、俳優であったので、立ち位置いは何回か?役柄で変わったと思うが、急死となれば、人生の立ち位置は、本人も解らなかったのではないか?

人間誰しも現世の立ち位置を知る事が出来ない。

解っていれば、行動が決まってくるが、

『朝に道知れば 夕に死すとも可なり』

なんて言葉が有るが、ダボはその境地には居ない。

「仁義なき戦い 完結編」のラストシーンで、小林旭さんが言う台詞、

『の〜お〜昌三、俺等の時代は終わったのお〜』

ダボの時代は終わったのか?まだ、舞台の袖口に経っていないのか?

立ち位置は解らん!!

 

 

 

 

         記 ダボ・イトウ

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