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憧れ Vol.11-717

1995年(平成7年)、某団体に仕入れ先の社長様に勧められて入会した。

42才の時でした。

ダボ42才

その時、そのクラブの初代会長を務められたO氏が、先月7日に亡くなった。(行年88才)

O氏の似顔絵

ここ数年はクラブにも出席なされてなかったので、体調は如何?と何時も心配していた矢先の事でした。

O氏は、僕とは15才違いで、会長時は確か60才少し前で、話内容は格調高く、姿勢は背筋がピンと伸びて、僕もあの年代になるまでにお手本にさせて戴き、少しでも近づきたく思ったが、70才を越えた今でも、当時のO氏の半分の人間になれなかった。

毎回、会長挨拶を言う時間が有り、O氏が10分程、話をしてくれていた。

その時代は、ICレコーダーが無かった訳ではないが、文章の書き起こしの担当で、必死に聞いて書き残していた。

内容が哲学の話で、チンプンカンプンでした。

(丁度その時、「ソフィーの世界」と言う本が流行っていたので、早速買って来たが、こちらは完読とはならなかった。)

ある時、書き起こしに自信がなかったので、O氏に内容を聞きに行った事が有る。

その時、O氏は内容の話の文章をくれた。

それを見て驚いた。

一言一句書いて有って、それを全て覚え込み、話をしていたのです。

仕込みの準備から一言も間違いなく喋る記憶、その姿に憧れました。

趣味の世界では、社交ダンスが得意で、奥様とパーティーで踊られていた格好良い想い出が残っています。

小杉氏 描

「S菊」で河豚を奥様と一緒に食べた時、

「ワシは腕立て伏せ30回は、簡単だ!」と言って、畳の上で見せてくれた。

あれ程、立派で元気なお方であったが、残念です。

O氏とは15才の年の差です。

毎日を、O氏の姿を想い出し、憧れた人に近付けられる様、一歩でも前に出よう!

 

 

 

        記 ダボ・イトウ

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