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強国 Vol.12-767

トランプ大統領就任で、色々と世界情勢が急激に変化している。

最初に大統領令に署名したのは、関税のアップでした。

自動車に25%の関税を引き上げると明言して、メキシコやカナダは対応に追われている。

その後も、矢継早に、不法移民に対して/、マイノリティに対する処遇/、ガザ住民の移住/、等、今までの考えの延長上では思いつかない決定が相次いだ。

(※この決定に対する是非ではありません。何故なら、これに依って利する人と損する人が居て、意見が分かれるから。。。)


ドイツの州選挙が行われて、極右政党が議席を伸ばした。

ヒトラー総統のユダヤ人排斥からの深い反省を持った、戦後のドイツ国民は差別的な社会を毛嫌いした国を作ってきた。

しかし、戦後80余年を過ぎると、当時の歴史の経験者は居なくなり、新たな時代の世代は、外国人排斥に動き始めている。


平成30年の春、下関に河豚を食べに、娘と行った。

有名店「春帆楼」である。

ここは、日清戦争講和の下関条約が結ばれた処です。

日本側全権 伊藤博文・陸奥宗光と、清国側全権 李鴻章 との会談が行われた。

その記念碑が、春帆楼に残っていた。

当時はこの部屋が残っていた。

刻りこまれている銘は「談判所」。

何ともこの言葉に、清国に勝った日本側の『強国だ!!』との当時の国民の心理がうかがえる。

この時、清国から割譲された遼東半島(リヤオトン)はその後、ロシア、ドイツ、フランスの圧力で、返還を余儀なくされた。

謂る三国干渉である。

「臥薪嘗胆」

日清戦争の後、日露戦争で、旅順開城、日本海海戦、奉天会戦、と勝利した日本は、強国として満州に利権を持ち、満州事変、日中事変、太平洋戦争と突き進んでゆく。


今月の初め、アメリカのトランプ大統領と、ウクライナのゼレンスキー大統領との会談があった。

アメリカは、停戦仲介の条件として、レアメタルの権利を要求して、ウクライナ側は、ロシア側の再攻撃の無い担保の条件を出したが、物別れになった。

この時、合意を結ばなければ、今後の支援は行わないとのアメリカの立場であった。

人道的や力に依る現状変更などは、話の対象外で、国際間の交渉はどの国も利権の争奪である。


少し前の事だが、某国会議員が北方領土を取り返すには、戦争で勝ち取るしかないと言って、批判を浴びた。

※本音を言えない言論の自由とは・・・。

横田めぐみさんが、昭和52年に拉致され、その後48年が過ぎているが、日本に戻れない。

竹島も何時の間にか韓国の実効支配下に置かれてしまっているし、尖閣諸島の領有権も険しくなって来ている。


1980年代に、日本は経済強国であったが、近頃はその立場は下がってしまっている。

軍事強国になって北方領土や竹島を奪い返す事は、チト無理である。

経済でも、官民一体の「ラピダス」で強国とはなり得ないだろう。

学力も近頃は強国ではない。

されば日本人の気質「清潔」「勤勉」「道徳」で強国を目指そう。

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追記:

「ダボから道徳なんて言葉が出るなんて、信じられない」とY氏に言われた!!

Y氏は道徳心の有している人です。(自称)

 

 

       記 ダボ・イトウ

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