梅雨明して、暑い日が続いている。
お墓の中に居る父と母もさぞ暑いだろうと思い(我が家の墓石は黒色)、水を掛けに東本願寺別院に行って来た。
浄土真宗の信者は門徒と呼ばれている。
「門徒、物いらず」との言葉が有る(時々、他派の人達が「門徒、物知らず」と言うが、これは間違いです)様に、あまり飾り物や供物のしきたりは細かくない。
お寺の門の前の掲示板に「金子みすゞ」の『大漁』よりの詩が載っていた。
この詩を読んで、「はっ!!」と感じた。
大漁で喜ぶ光景は解るが、海の中の鰯まで心は及ばなかった。
見方を反対から見れば、正しくこの詩になる。
日頃、朝礼時などで、社員の皆様と話をする時、常に角度を変えて仕事を考えてください」と言っている。
機械のトラブルの修繕の方法、営業の顧客様へのアプローチ、企画のデザインの方向性、経理の処理の仕方、等、常々皆さんに、「角度を変えて判断して下さい」と言っている自分の角度の無さが恥ずかしかった。
今朝の朝礼では「鰯の弔」の話をさせて戴いて、もう一度自分も見方を変えて、この受註の少ない現状を打破したいので宜しくと、お願いした。
僕を含めた社員全員で、新思考に依る仕事に邁進したい。
全く違う真逆の見方こそが、今日を生き残る解法だ!!
明日(7月29日)は、井川の田代に配達に行く。
釣りで行くなら解るが、正か、田代に配達に行くなんて、10年前では想像すらしなかった事だ。
通販会社のアマゾンでは、アメリカで無人飛行機を飛ばして、30分以内に届けるシステムを開発中と聞く。
時代の要請に依って行動するか?時代の要請を越えた仕事をするか?それが問われている。
只物か?
只物でないか?
今、『只物でない』と呼ばれている人を知っている。
あの人だ!!
記 ダボ・イトウ