コンピューターが一般的な社会に入り始めて30年程と言われている。
先頃、日経パソコンと言う雑誌で「パーソナルコンピューティングの30年」と言う特集が連載で組んであった。
丁度、1983年に8ビットから16ビットへの進化が有り、高速で大量な情報処理が一段と進み、新たな時代に入ったと言う文言が記してあった。
現在はビッグデータと言われ、数千万単位の情報処理が可能となっている。
一寸前のニュースで、マーケティング手法も莫大な情報を取り入れて複雑な数式の組合わせで分析する事が始まったと、流れていた。
天気の条件、人のデータが有るとすると、天気では、気温や風の方向や湿度、紫外線の強さから、日照時間や日齢までの数値を使い、人のデータでは、通行人の年齢や地域の人口、男女別、背の高さや体重までの数値を駆逐して、販売予想や、来店予想などをすると報じていた。
その時は、何でマーケティングが数字で解るのか?理解出来なかった。
アマゾンで本を取り寄せた。
竹内薫さんと言う理学博士の著書で、大変面白かった。
先程のデータ分析の話の時は解らなかったが、その本を読んで、なるほどだと思った。
例題で、
「シカゴ(アメリカの都市)には何人のピアノ調律師が居るか?」
と言う問いが載っていた。
フェミルの問題の例と言うことで、人口を考える、そして世帯数を推測する。
世帯のうち、何軒当りにピアノが有るか?
ピアノはどのくらいの期間で、何回くらい調律するか?
調律師は一日何台くらい調律出来るか?
と言う、色々な桁を出し、ざっくりと数字を出してゆく。
これがこの本の最初に書いてあった事です。
なるほど、そうすると最初は全く推測出来得なかった調律師の数が『ざっくり』と見えてくる。
この様な物の考え方が、現代を生きてゆく方法なんだと感じた。
21世紀の時代はデジタルの時代となった。
20世紀に生まれたアナログ人間は21世紀を生きてゆくには、この様な思考の変革をせねばならない。
その様な意味において、この本の読み出しは大変面白かった。
アナログ思考から、デジタル思考への転換だ!
日本人は正規分布のグラフが、最初頭に浮かんで来てしまうとも書いてあった。
世の中はロングテール型の分布が多く存在する。
正しく僕の頭の中は正規分布が浮かんでしまう。
この本の考え方を、生活に役立ててみたいと思って、途中まで読んでいる。
そろそろ微分積分の話になってきた。
頭が痛くなるのは、やはり、基本的にアナログ人間の証拠だ。
ポリアの思考術を使って、新しい時代の魔界の世界に生きるぞ!
記 ダボ・イトウ