先般、恵那に出掛けた事は、何回かこのブログにも書いた。
飛騨牛を食べるつもりであったが、定休日やら、満員やらで、
ホテルの近くの素材蔵「福吉」と言うお店にN氏が連れて行ってくれた。
ここは、豚ステーキが有名だそうで、N氏は、トンテキ定食を食べた。
僕はタコブツとドテ煮にご飯。
恵那でタコブツとは、何処へ行っても同じ物しか食べない貧弱なセレクトだ。
先日の新聞で、TPP大筋合意が出来たとのニュースが流れていた。
「農業・畜産業・絶対死守」との掛け声も近頃では何か条件闘争の様子に移り変わって来ている様な感じがしている。
TPPが各国で批准され、協定が発効されると、世界の4割程を占める経済圏が出来ると言う。
経済の活性には、この自由貿易は大きなインパクトを与えるであろう。
先に書いた豚肉は、安い価格帯で1kg当り482円の現在の関税が10年後には50円に引き下げられるそうである。
1kg当り482円なので、100g当り48円となる。
即ち今食べている豚肉の1/3は税と言う事になる。
10年後、トンカツ定食は1,000円以下になる筈であるが、10年後は74才になっているので、安いトンカツを食べる楽しみよりも、湯豆腐を求めているだろう。
静岡は徳川家康が大御所政治を行った処だが、諸外国と貿易をせず、鎖国を貫き、300年戦争もせずに安定した国家運営を行った。
グローバル、グローバルと、避けては通れない時代だが、400年程前には、一国平和主義が300年続いたことを思い出してみるのも、珠には良いだろう。
記 ダボ・イトウ