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東鶏冠山 VOL.3 – NO.283

203高地

来年は酉年(鶏)で、もう少しで申年も終わる。

12月7日(一説には12月5日)今日は、日露戦争の時、旅順攻撃の乃木大将率いる第3群が203高地を占領した日です。

203高地陥落後、ここに観測所を設置して砲撃の後、旅順港内に残る旅順残余艦隊を壊滅させた。

この203高地を落とす前の第一次攻撃隊は、東鶏冠山を攻めた。

乃木3軍の総攻撃は多数の死傷者を出したので、攻略法を再考して、203高地に狙いを絞って旅順を落とした。

「旅順(りょじゅん)開城(かいじょう) 約成(やくな)りて♪ 敵の将軍 ステッセル♫」

水師営の会見

水師営の会見の歌である。

戦争に死はつきもので、死から逃れる事は出来ないが、戦死者を弔う気持ちは厚く、又、戦が終わった後は、お互いに讃え合う気持ちが当時は有ったのだろう。

 

 

昨晩ニュースで、安倍首相が真珠湾に慰霊訪問すると言う話が流れていた。

オバマ大統領も戦後70年過ぎて初めて、原爆被災地を訪問された。

日米終戦から70年も経たないと慰霊が出来ない時代になっている。

日露戦争当時は降伏したり、させたりする前は戦いだから熾烈を極めるが、終われば和睦となる。

何時から人の死や争いの後、素直に和解することが出来なくなったのであろう。

皆殺しとか、ジェノサイドとか、寛容という言葉とか許すとか言う気持ちが無くなっている時代は、果たして成長した時代と言えるのであろうか?

飛び立つ零戦

嫌な感情を持つ人間になっていないか?一寸、考えさせられる。

 

東鶏冠と言う言葉が出たが、「トサカ」である。

鶏口は「クチバシ」である。

「鶏口トナルモ牛後トナルナカレ」

との諺が有る。

時代に流されない明年にしたいと思う。

鶏口と鶏冠

 

            記 ダボ・イトウ

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