日曜日(3月19日)に僕の所属している団体のゴルフコンペがあった。
同組で「ネクタイの幅さえあれば充分」と言える程曲がらないK氏。
70歳を超えているが白マークを厳守するK大卒のT氏。
そして、小柄ながら270ヤードは飛ばす元高校球児のH氏と僕の4人でラウンドした。
このH氏の得意技は逆立ちである。
若い頃なら10m〜15mは平気で歩けたと言う。
今でも逆立っているくらいなら問題ないよ、と言う。
僕も若い頃なら逆立ちは出来たが、(但し3点倒立)今では壁があっても出来ない。
逆立ちをしてみる風景はどのように見えるか忘れている。
先週は鹿児島に行ってきた。
前回のブログ『知覧』(http://www.daiichi-printing.com/blog/03/3881/)で書いた様に目的は3つ。
1つ目は、知覧の特攻平和会館に行く。
2つ目は、砂風呂に入る。
3つ目は、帰郷中のM氏と会い、ゴルフをすることでした。
知覧の特攻平和会館では、20歳前後の若者達が生還を期待しない突撃に行く前の遺書や、その背景の様子が残されていて、今、現在を平和で暮らしていられる自分達の生きてゆく大切さを感じさせられた。
本当に鎮魂という気持ちで見学させて戴いた。
最近、北朝鮮のミサイル発射とか、中国の南シナ海進出とか、
とかくきな臭い話が多い。
70年前、沖縄に在泊しているアメリカ艦隊に向かって日本の特攻機が自爆攻撃を仕掛けた。
アメリカ側から見ると、カミカゼ特攻(本来の呼び名はシンプウ)は邪道の迷惑な戦法と映る。
日本の若者は、祖国防衛の先駆けとして純粋な気持ちである。
今、世界で「テロには屈しない」と言う言葉をよく聞くが、逆立ちして見ると、どちらが上でどちらが下か逆転する。
日曜日の夜、NHKBSテレビで日系2世のアメリカ歩兵442連隊の話が流れていた。
この生存者の話がすごく心に残った。
彼が、いみじくも言った。
「これだけの犠牲を払ったんだから、人種を超えた平和をもたらせねばならない」
僕も本当にそう感じた。
然しながら、人間の世界は自分達の考えが正義で、反対は悪と決めるける。
逆立ちの風景が見えない。
それにしても、どの国でも冷酷な精神を持った人達が、指導者になり、又、その冷酷さがマジョリティーの平和をもたらす。
記 ダボ・イトウ