山崎豊子さんの作品に『不毛地帯』と言う小説がある。
実在の人物をモデルとしたと言われる。
関東軍参謀から、敗戦、ソ連の捕虜となり抑留、帰国、大手商社マンとして活躍、と言うストーリーだと記憶している。
山崎豊子さんが、どの様な訳で「不毛地帯」と名付けたかは知らない。
不毛と言う言葉は、
「作物の生育に向かない」
と言う事であろう。
この小説の主人公のシベリア抑留の時代を指すのであろうか?
又、幼年学校から生き馬の目も抜くと言われるビジネス社会までの時代を全て「不毛地帯」と称しているのか?解らない。
「不毛時代」と言うタイトルではないので、軍人社会、捕虜として生き抜く為の社会、商社マンとしてのビジネス社会と言う、全ての社会環境となるかもしれない。
人の生き方は、その社会「地帯」の名称が、第3者から見ると解るかも?
今週の始め、新聞記事で、河津町リコール問題が載っていた。
複合施設の建設に掛かる意見の相違だそうで、リコール投票が行われると言う話らしい。
このブログでは、イギリスがEUを離脱の住民投票の時の事を書いた事がある。
「白黒」(http://www.daiichi-printing.com/blog/07/3356/)
その時は、住民投票は結論ははっきりとするが意見の対立を生み出し、結局敗けた側は何だかと又意見を言って、全て決まった結果に従う事にならんから『住民投票の是非は解らん』と言う様なことを書いた覚えがある。
憲法改正も自衛隊の違憲は承知だが、自衛隊は認めても憲法改正には反対と、意味の解らん解釈が生き抜く為の処方なのか?
何しろ対立は不毛となる。
(何も生まれないのである)
然し乍ら、不毛地帯に種を播き、生育を促す事も生きてゆく為には必要となる。
不毛地帯は永久に不毛か?
不毛の地に、生育を求めるか?
手段は何時も何が正しいか解らない。
頭の頂天が薄くなってきた。
養毛剤を使うか?
不毛地帯としてこのままのスタイルを貫くか?
カツラを被ってイメージチェンジするか?
判断に迷う。
不毛地帯を生き抜いて、立派な人になるとVIPと呼ばれて、
不毛時代を続ける人はVIOと呼ばれる。
記 ダボ・イトウ