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定点・定時(Ⅱ) VOL.5 – NO.375

「石川や 浜の真砂は尽きるとも 世に盗人の 種は尽きまじ」

と辞世の句を残して処刑されたのは、天下の盗人と言われている石川五右衛門だそうだ。

歌舞伎の青砥塙花紅彩画(白浪五人男)の浜松屋店先での弁天小僧菊之助の台詞でもおなじみだ。

歌舞伎(白波五人男)

このブログは今回で375回目です。

昨年6月に同じタイトル「定点・定時」vol.-No.320を書いた。

昨年と今回のブログのタイトルが同じで、「ブログの種は尽きるとも。。。」という事で皆さんは、「僕の種は尽きた」と思うのだろうが、そうではない。

盗人の種は尽きまじと同じで、別に書く内容の話に尽きた訳ではない。

犯罪者はよく手口が同じと言われる。

同じ様な事をするのは、やはり個人の限界で、同じ様な思考になるのも須りし。

先週、一寸大阪の京橋に仕事で出掛けた。

新大阪から大阪に出て、京橋で仕事を済まし、少し時間が有ったので、鶴橋のコリアンタウンで「キムチ」を買ってた。

インスタントのトッポギもカップが珍しかった。

この後、大阪駅に戻ったら、丁度昼だったので、ホームの立ち食い店で昼食を取った。

やはり、折角大阪に来たんだからと、「きつねうどん」を注文した。

注文した「きつねうどん」350円

ダボが入った立ち食い店

当然、大阪はうどん文化だ。

自販機には「うどん・そば」兼用で、注文時にカウンター越しでお客はそれぞれ調理のお姉さんに(僕は年齢に係わらず年上の女性は「姉さん」と呼ぶ)「そば」「うどん」を注文する。

この時、約15〜20人ぐらいのお客さんが来たが、来店者の注文を聞いていて、自分の考えと違うことに気付いた。

関西だから「うどん」の注文者が7割以上と思っていたが、その来店者の6割程は「蕎麦」を頼んでいた。

この話を会社に戻って「何でも思い込みは違うな」と言ったら、MさんとKさんが「それは地元の人ではなく、地方から来た人ではないですか?」とか?「到着列車は関東から来たのでは?」とか推測してくれた。

僕はその説明の時、「大阪駅」と言って、「新大阪」とは敢えて言わなかった。

環状線ホームなので、関西人が多いと思うが、定点・定時観測をしてみなければ解らない。

マーケティングの必要性を強く感じる。

でも、大手企業M地所の開発した東静岡付近の商業施設「M」は充分調査したのにあまり流行っていない。

人間の経済行動は難しい。

全て経済は後追い分析である。

 

定点・定時の出勤時、真っ暗だった茶町の店舗に灯が点き始めた。

 

 

        記 ダボ・イトウ

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