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不滅のこだま VOL.5 – NO.393

2020年東京オリンピックの開催まであと2年を切った。

真夏の開催である。

年々暑くなる傾向にあると、この時期の炎天下での競技は難儀を極める。

前回の東京オリンピックの開催は昭和39年(1964年)で、僕が丁度中学に入学した時だった。

子供から青年への第一歩を踏み出した時で、僕の今までの人生の中でも、大きな基準として残っている。

東京オリンピックの興奮は今でも鮮明で、この時のポスターは、今見ても新鮮に写る。

これこそ、印刷業に携わっている僕等に仕事の本質と言う事を教えてくれる。

今見ても新鮮だ!
(亀倉雄策紙の不滅のデザイン)

オリンピックの開会式を記念して10月10日を体育の日としたが、近頃は日曜日と合わせて連休にする事になって、東京オリンピックの開催の感激を知っている年配者としては淋しい。

あと二つのニュースが脳裏に残っている。

それは前年の1963年にアメリカテキサス州で起きたケネディ大統領暗殺の事件だ。

この時夫人だったジャクリーン夫人も既に他界して遠い昔の出来事だ。

もう一つは新幹線の開通である。

(50年経った今でも「新」幹線と呼ぶ不思議)

当時は「こだま」に乗って東京に行く。

ビュッフェ車でカレーライスを食べるなんて、至高のステータスだった。

0系新幹線
この流線形が美しかった。

「こだま」も不滅だ。

 

 

先日井川へ弊社のメモリット事業でギフト品を配達に行った。

富士見峠で休憩した。

南アルプスの山々が暑さを忘れさせてくれた。

昨年この峠に放してあげた可愛いリスの事を想い出した。

ブログ「他所」(http://www.daiichi-printing.com/blog/08/4277/)で記したリスを思い出し、大声で「オーイ」と呼んだら、「こだま」が返ってきた。

その声は美しく、魔界からの返事のようだった。

 

足元には鳩が居た。

帰りに食べた手打ちそばは、時間が掛かったが待っていた時間が楽しかった。

『不滅の時』

 

 

 

          記 ダボ・イトウ

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