2018年の8月が終わって、9月に入った。
7月8月は暑い盛りで、山に海にと一年でも一番楽しく活動的な時期に当たる。
しかし、今年は7月に発生した西日本豪雨(6月28日〜7月8日にかけて)は、甚大な被害をもたらせた。
雨量は最大1800mmを超えた所があり、それが2日〜3日間の短時間で降り、48時間、72時間の観測史上最大値を多くの地点で更新した。
人的な被害は死者220名、行方不明者が10名(8月8日時点)が発表されていて暗い夏となった。
静岡市の夏の風物詩と言ったら、何と言っても「安倍川花火大会」だろう。
大東亜戦争の慰霊供養から始まった。
大会も戦後70余年となり、その由来を知る人も少なくなっている。
その今年の「安倍川花火大会」は7月28日に行われる予定であったが、台風12号の影響で、延期されていた。
開催日を探っていたが、今年は中止と決定した。
15000発余りの打ち上げで、約60万人は来静すると言う静岡の「大道芸ワールドカップ」と並ぶイベントは今年は行われない。
中止を決定する、順延して日程を調整する。
どちらも決断が求められ、大変だったと思う。
(斜に見る僕の性格から言うと「用意した花火」「寄付を戴いた募金」等、どう処理されるだろう?)
この様な計画をしていた事柄が何かの事情で予定日通り行われなくなった時「順延か?」「中止か?」との判断に、迫られる。
僕はこの安倍川花火大会が中止と言う知らせを聞いて、このブログ「決断」(http://www.daiichi-printing.com/blog/04/1196/)を思い出した。
これはもう5年前の会社の「花見の宴」の事で、翌日花見を行うと言う事で、支度を終えて、準備は整った。
翌日は爆弾低気圧が来襲して天気が荒れると言うニュースが流れた。
前日は、全くの晴天で、雨や風など想像がつかなかったが、遠方よりお越しになる方もいらっしゃるし、強風の中で、テントや火気に「何か有ったら」との思いで、前日の午前中に中止を決定した。
翌日、やはり強風と大雨の天気になって、中止が正解であった。
もう一つの想い出がある。
7年前、僕がある集まりの役を受けていた。
そして、その会の15周年の記念事業が4月に行われる事に決まっていて、準備が全て終わっていた。
2011年3月11日に起こった、東日本大震災は、すべてのイベントを中止にさせた。
この時、やはり「中止か?」「延期か?」の判断に迫られた。
日本中が喪に服し、「酒宴など以ての外」との風潮であった。
この時、僕は6月に順延に決めた。
たまたま1ヶ月も後になると、「これでは日本が沈んでしまう。旅行もイベントも大いにやれ。」との世間の風向きが変わり、中止を早々に決めなくて、順延にして良かったとの思い出がある。(潮目が一変する)
どちらにしても判断は結果しか残らない。
上手く行く時もあれば、悪い時もある。
花火の関係各位のご尽力にご慰労申し上げる。
記 ダボ・イトウ