昭和47年(1972年)に「カシオミニ」が発表された。
既に45年以前の事だ。
丁度、大学を卒業する少し前で、社会人になったら「そろばん」を出来る様にならんと社会では通用しないと感じていたが、小型電卓が出来て、そろばん時代は終わった。
先代社長は経理学校の出身だったので、電卓を使い始めたのはそれから10年ほど経った後の事だった。
「加減算はそろばんの方が早いぞ」とか言っていたが、
「掛け算や割り算は便利だ!」と使い始めた。
ダボ・イトウはその様な時代の人間なのでか?暗算を間違う。
前回のブログで、『100歳までならまだ23年ある』と書いたが、それでは現在77歳になってしまう。
90歳までの間違いでした。(修正しました。)
もう50年近く経っていると、今の時代はデジタルの時代だ。
僕は常に「20世紀はアナログの時代、21世紀はデジタルの時代」と言っている。
あと数百年も経つと、鎌倉幕府が出来て(1192年)、貴族社会(平安時代)からはっきりと区切りをつけたり、明治元年から近代社会と封建社会の終わりと線で区切られる様に、区分けされると思うが、その頃の社会には生きていないので解らないが、今は過渡期を生きていて、明治維新後も髪の毛はザンギリ頭に、着物をズボンに履き変えたり、混在している様な時代だと思う。
土曜日、チトお見舞いで東京に行って来た。
品川からタクシーに乗った時、運転席の横にキャッスレスの精算機が付いていたので、
「どのくらいの人が使いますか?」と聞いて、驚いた。
「外国人の方は100%です。遠乗りの方は70%。一般でも5割以上です。」
と運転手さんの返事だった。
品川駅のコンコースでは、今まで印刷会社の独壇場であった掲示スペースが電子看板に変わっている。
電子看板は高価なので、普及までは時間が掛かるだろうと思っていたが、変わる時代の早さに驚いた。
今度は病院に行って、面会証をもらった。
病室の玄関は無人で、ドアが開かない。
入り口まで戻ろうとしたが、面会証をドアの横のセンサーに近付けたら開いた。
ICチップを搭載しているカードだろう。
見舞いを終えて、品川に戻って、新幹線を待っていると、全て自動制御やデジタルである。
やはり時代はデジタル、と思っていたが、駅員さんが、最終的にチェックしていたのは指差呼称のチェックだ。
全てがデジタルに変化する訳ではない。
やはりアナログ的な行動は人間の本性かもしれない。
日産が揺れている。
人間の感情はデジタルでは表せない。
ゴーン体制との決別はデータでは解析出来ないだろうし、経済も予測はすれど結果は解らない。
ここにアナログとデジタルの調和社会が有る。
だから人間社会は面白い。
「殺られる前に殺れ」
記 ダボ・イトウ