明石市長が「暴言」問題と全国的に報道され辞職した。
「火をつけてこい!自分で金を払え!」
とか、報道に依ると本当にこの様な事を言ったのか?信じられない思いである。
聞いただけでは「市長の資格はないな!」とほとんどの人が思うだろう!
でも、この数日、明石市役所に寄せられる市民の声に変化が出ている様だ。
当初、このニュースが出た時は、批判する声が大多数であったが、近頃、市役所に寄せられる声は、市長を擁護する方が多くなっている様だ。
発言が誤報であった訳ではない。
前後関係の状況がニュースでは流されないで報道されたが、段々と背景が解って来たと共に市民の声が変わって来た。
市長選が間近に迫って来ているタイミングに一年半前の発言が急に出て来た様だ。
そして、職員の不作為の時間の経過も表に出て来た。
ニュースは紙面の都合と言う言い方もあるかもしれないが、一部だけを切り取って報道されると思わぬ誤解が生じる。
その昔、M首相の「神の国」発言が非常に問題となった。
その時発言したのは、「神道政治連盟国会議員懇談会」と言う特別な集まりの中の発言であった。
政治家の発言は常に慎重であるべきだろうが、特別な集まりの中でリップサービスは当然の事となる。
広く国民一般人に向けて、首相の「神の国」発言なら問題も大きいだろうが、発言した集会を特定せず、報道されて、世論に火がついた。
この時の環境を現在ではネット社会の発達度合いが全く違う。
火が付いたと書いたが、SNSで水を浴びせる事ができる時代だ。
先程の明石市長の発言も、切り取られた部分の前後が伝わると、意見が変わる。
情報はタテでもヨコでも上からでも下からでもよく調べないと間違う。
A新聞の長年にわたる誤報はやはり問題であろう。
新聞は「社会の木鐸」ではない。
記 ダボ・イトウ