安倍・藁科漁協組合員である僕は、先日、本年度の鑑札を取りに行って来た。
3月1日はアマゴ釣りの解禁です。
(鮎は6月1日。次女の誕生日)
近頃は、渓流釣りの機会は少なくなってしまった。
原因は3つある。
(1)河川の状態が年々悪くなって釣果が出ない。
(2)釣友であったT氏が職を引退して、会う機会が少なくなってしまった。
(3)釣聖と尊敬していたA社長が平成26年6月に亡くなった。一緒に遊びに行く事が無くなった。
上記の写真は、昭和60年、安倍本流赤水の滝のアマゴで、体長は29.5cmです。(所謂、泣き尺)
近頃はあまりこの辺に行った事はないが、小砂利が出て、淵を埋めてしまって、ポイントが無くなり、魚が大きくならない。
川虫も少なくなって、太れない。
T氏は、僕より一才年上の人で、40才台の時は、毎週金曜日の夜から、日曜日の夕方まで二人で井川源流に入って行って、イワナ釣りに没頭していたが、T氏は退職後、山登りに方向を変え、僕はゴルフが多くなった。
でも、近頃は年に数回会うだけであるが、会えばやはりその当時の思い出に花が咲く。
釣聖A氏が亡くなって早いもので5年が経つ。
これ程釣り好きな人は、僕の釣歴の中でも知らない。
釣となると年齢を感じさせず、山にも登り、沢登りも平気であった。
昼頃になっても僕が言い出さないと昼食も取らずに釣り続ける。
釣りの名人の真骨頂である。
あれ程イワナ釣りに出かけた仲であるが、町の夜の世界には数日しか二人で行った事はない。
平成31年の「入川のしおり」をA氏の会社の当時のままになっている社長室に置いて来た。
いつもこの部屋を訪れてくると、二人で二軒小屋に泊まってイワナを釣った事が昨日の如く脳裏に浮かぶ。
残念な釣聖、大先輩との別れだ。
リニア新幹線の計画が進んでいる。
大井川源流の水量の減少は、中部電力とJRが何と言っても減少するだろう。
ヤマトイワナの生息状況は安倍本流と同じ様に悪くなるのは事実だろう。
しかし、井川本村が近くなるトンネルが出来るのは事実だし、東京から名古屋まで40分で行けるのも事実だろう。
時代が移り変わりながら環境変化をもたらし、世代交代が進む。
僕の父も渓流釣りが好きな人で、この解禁日には
「均、仕事は何時もで出来る。解禁日は今日だけだぞ」
と言って、平日の出勤日でも釣りに行く事を許してくれた。
記 ダボ・イトウ
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