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歴史(時の流れ) VOL.7 – NO.533

ベルリンの壁

1990年10月3日、つまり30年前である。1945年にナチスドイツが第2次世界大戦に負けてソ連支配下とアメリカ支配下に分断された45年の歴史に終止符を打ち、統一ドイツが復活した日である。

1989年11月10日 ブランデンブルク門前のベルリンの壁に立つ人々

僕ら世代は子供の頃、東ベルリンから西ベルリンに住居を変えようと、鉄条網の突破を試みる人や、地下トンネルを掘る話など、いろいろとニュースが流れていたが、30年以上前の事なので、若い人と話をしても知っている若者は限られる。

監視塔から見つかると撃たれる

30年という歴史(時間)は心太(トコロテン)と同じ様なもので、押し出されたトコロテンは器の中に落ちる。現在は突き棒で押されている。

過去は押し出され筋切れて、現在はまだ外に出ていないトコロテンの様なものだ。そして器に落ちたトコロテンは食されて消えてしまう。

先ほどの大戦終了(1945年)と、統一ドイツ(1900年)の時間を合わせると戦後75年となる。つまり30年前の出来事を知らない世代の人達が多くなっているので、前大戦の事など(ダボも同じ)経験した人は全く少なくなり、戦争の教訓を体験として語る人は居なくなり、又 人間と人間の摩擦が又、起きてしまう。人間の寿命は最大でも100歳前後である。100年前の事柄なんて、たとえ経験したと言っても子供の頃で、たいして教訓として身には残らんであろう。

昭和20年8月15日(この時の人々の心情は・・・)

 

トコロテンも突き棒に押されて段々 器に落ちてゆく。つまり現在は過去になるのである。110年前 今、世界中に蔓延しているコロナ禍もスペイン風邪として流行ったが、覚えている人は少ないだろう。この先30年後の世界をダボは見る事は出来ない。でも予言はできなくとも予想は自由だ!!どうなるか解らないが、統一ドイツの時、夢を予想した人と同じ様、前向きで考えよう。

格言「愚者は経験に学び賢者は歴史に学ぶ」

ダグラス・マッカーサー元帥

「老兵は死なず ただ消え去るのみ」

『ダボは打たず。ただ鳥が現れるのみ』

ダボの現在は、今どの辺りであろうか?

 

 

 

        記 ダボ・イトウ

 

 

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