この時期になると明年の年賀状のデザインを考える。ダボの顔を入れて、行動指針に合わせたデザインを考える。この話は前回のブログ『変遷 VOL.7 – NO.543』(http://www.daiichi-printing.com/blog/12/8931/)の続きの様な話である。つまり毎年 毎年、無い頭を捻って明年のイメージを作る。単年度づつの思考で長期な視野に立っての考えではないのに、振り返ってみるとその時代を意外と表している。
この10年来は印刷業界(従前のアナログ方式)はデジタル化の波にさらされて、縮小傾向になっているので、やはりその様な時代背景を表している。
コロナ禍が沈静化しなく、むしろこれからの乾燥季節では、もっと拡大しそうな事が言われている。薬もワクチンも対処策も未だ決定打が出ないので、人々の行動は止まり、経済や生活は内向になっている。先月の末、本来9月いっぱいであった雇用調整や休業補償等の施策も、何だか明年まで延長される記事が新聞に載っていた。
弊社も保険料や税は、支払猶予等を使って目先の危機を乗り越えているが、いつまでこんな状態が続くか?解らないので、現在 手の打ち様が定まらない。
国の施策も色々と延長策が出されている。今まで決めた期限なんかは想定であって、現実に時が過ぎると上手くゆかないので、現状に合わせて延長と言うことになるのである。
会社の業績も前述の様、縮小していた処にコロナ禍だ!売り上げは減少で打つ手がないので、4月・5月は雇用調整制度を利用させて戴いた。(雇用調整の話は『「最初はグー!」 VOL.7 – NO.511』(http://www.daiichi-printing.com/blog/05/7669/)で書いた。)
そしてその後は個人所得補償の制度を社員の皆様に利用して戴いた。(何故なら雇用調整の資金の前払いが大変であったので……トホホ…)
この制度は最初は9月いっぱいで打ち切りの予定であったが、あっと言う間に秋になってしまった。コロナ騒動は収まらず、今年の12月まで延長の話が出たので、弊社も年内いっぱいは、月・水・金の3日間稼働で、(火・木・土)は全休として、方針を決めた。しかし今月よりこの仕組みは止めた。12月は休業日は作らなくて、年間スケジュール(コロナ前の昨年決めた)に則って仕事することに方向転換した。決して仕事が稼働日通りあるのではなく、むしろ休業でも手が空く状態であったのにだ!!
何故方向転換したか?東京に居る兄貴の話に依ると、色々な大手企業さんも雇用調整や休業補償制度を皆続けているとの話であった。
大手企業でもない零細企業の弊社が何故出費の掛かる手段を選んだか?
6ヶ月も休業しながらの職場は、全く今まであった勤務に対するモチベーションが下がってしまったからである。1日働いたら翌日は休み、また1日来たらまた休み。最初の2ヶ月間までは「楽で良い」と思っていた社員の皆さんの心が半年以上休みが続いて、勤務日その1日の出勤も難儀になってきてしまっている。コロナ禍が何時まで続くか?解らないが、今居る職場の皆さんと生き残る為の方向転換だ!正しく、予想に対する「逆張り」だ。勝てば帰りは「寿司」負ければ「オケラ街道」
S先輩がダボに言った。
「お前の人生そのものが裏街道だ!!」至極名言である。
記 ダボ・イトウ