弊社の主力製品は厚紙(板紙)で作るパッケージを中心としている。贈答用の時は、特に見栄えと言うか?包装(パッケージ・包紙・しおり等)に対して、ある程度の経費を掛けて弊社の仕事を潤わせて戴いて「いた」。
「いた」という過去形で書かせてもらったのは、ここ20年来はこの傾向が段々と縮小していて、包装業界は苦しい。令和の時代に入っているが「失われた30年」と言われる平成時代にギフトの様相は大きく変化した。
①法人ギフトからパーソナルギフト中心に変化
(企業間どうしの儀礼的な習慣が無くなって、大量に物が動く様式から、個人の付き合いの中でのギフト。従って数量の減少。)
②大型化から小型化への変化
(貰った時、昭和の時代までは大きさが価値を表していたので、パッケージを大きく、資材もたくさん使って貰いパッケージ単価が高かったが、コンパクトで、持ち運びの為か?小型化になった。)
③エコロジーという環境意識の変化
(省資源化・リサイクル性の重視に依って、素材の多様化に依る従前の生産設備が稼働率の低下。)
この様な30年間を何とか細々と耐え忍んで仕事をしてきた。弊社では「包装から容器の転換」とのコンセプトで平成14年から紙で丸筒を作る「かみ缶」の生産に乗り出した。
※ YouTubeで映像がみられます。
①かみ缶解体編(https://www.youtube.com/watch?v=dVwMHRC2csk)
②かみ缶のヒミツ(https://www.youtube.com/watch?v=eOq8o4k0o-Y)
③かみ缶プレゼンテーション(https://www.youtube.com/watch?v=4z3myFPN-Jc)
④アッセンブリー(https://www.youtube.com/watch?v=71GLLswyajc)
しかしこの「かみ缶」も容器開発と思って進めていたが、防湿性や耐密封性に弱点があり、美粧性は優れるが、やはり包装の一部であった。
この様な数十年の傾向であったが、今年のコロナ騒動で趣は一変してしまった。お歳暮が全くと言っていい程 集まらない。(他社の事は言うが、弊社もほとんど縮小してしまった。)
これは困った。年末には恒例の抽選会を行うが、この景品の源はお歳暮でいただいた品を利用させて戴いている。今年はギフト解体セールの様に箱での抽選はできそうにない。バラして配るしかない。一人分の取り分が少ないのである。
ダボ・イトウから特賞のドンペリを寄贈するつもりである。
記 ダボ・イトウ