早いもので年が明けたと思ったら、今日は30日。
明日で1月が終わってしまう。
一年の12分の1が終了するということだ。
1月を過ぎると寒さもあと一ヶ月の辛抱だと、先が少し見えて、気持ちは楽になる。
先が見通せると言う事は、気持ちに余裕を持たせてくれる。
正月料理に蓮根をよく調理するのは、蓮根の穴が先を見通せるからだと何かの本で読んだ気がするが、確かではない。
米大統領がトランプ氏に代わって、今までの当たり前であった(であったではなく、と思っていた)社会通念は、この一ヶ月足らずで急変している。
先が見えない。
新聞は、TPP永久離脱を新大統領が署名したと報道している。
イギリスのメイ首相もEUからの撤退だ。
僕等の世代は、先の大戦からの反省によって、統合ヨーロッパは必要不可欠と、石炭や鉄鋼の統合を経て、ECからEUへの流れを見て来たので、イギリスの離脱や、TPPの不参加表明は急変を表す尺度であるから、当然同じことが続くわけではないし、ある時変化する。
急変と思うか?時の流れ通りと思うか?は人それぞれである。
明日1月31日は、法人第一印刷株式会社の決算日です。
64期が終了して2月1日より65期が始まる。
業績の話をしたい訳ではない。(むしろ、したくない)
下の写真は、法人決算1期の原本です。
先代社長 伊藤勲(ダボの父親)は、職業軍人として生きてゆく予定であったが、昭和20年の終戦で、7年にわたる軍歴を閉じ、急変の中、統制組合に数年勤め、その後、印刷業界に身を置いた。
父が、統制組合の時に作製した決算書は手書き文字である。
第一印刷株式会社第一期法人決算書が上の写真です。
昭和28年法人登記時代は活字になっている。
爾来、印刷業界は活字から写真植字と変化を遂げたが、現在の社会ではコンピューターテクノロジーの時代で、小学生でも文字を色々なフォント(書体)で、また大きさ(ポイント、級数)を変えて書式化する事は簡単である。
既に、私たち印刷業界は、急変は遠くの過去に終わっているのである。
明後日からは2月1日、法人第65期が始まる。
65期は、構造改革や業態変革を急変させ、一年後の今日には盛大な記念を行える様にしたい。
これを成し得る為には、今年の行動指針を肝に命じて、活動しよう。
先が見通せない不安より、先を想像して活動することが大切である。
それにしても、急変に体を慣らす事は、至極大変だ。
急変する心の動きを『心変わり』と言う。
先が見えない恐怖に負けない気力を、今年は充実させるぞ!!
記 ダボ・イトウ