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雪月花 VOL.5 – NO.356

年が明けて、新たな気持ちが芽生えて、自分自身が気持ち良い。

あと、一週間もすると大寒となり、寒さはピークとなる。

大寒は二十四節気の一つで、太陰暦()の指標では、一番寒い時と言う。

でも考え方によれば、2週間後の節分、翌日の4日は立春となり、冬は終わる。

)の季節ともお別れとなる。

 

 

今年の元旦は河津から熱海に抜けて来た。

1月6日には熱海の「梅まつり」()が始まった。

『梅まつり』には非常に想い出が有る。

父母が未だ元気であった頃、この「梅まつり」に一緒に行く事が初春の行事であった。

父が亡くなって今年で20年になるので、もう既に遠い昔のことという事になるのであるが、昨日の様に鮮明に脳裏に焼き付いている。

熱海梅まつりでのショット

この梅まつりの行事の帰り、()積で難儀したことも今となっては楽しい想い出だ。

父は、特に白梅()が好きだった。

なぜかと言うと、軍人として生涯を決めていた青春時代、計らずも終戦となり、8月15日の夜、見上げた()が真っ白に見えたと、父も50年前の色を鮮明の覚えていて、白の色が好きだった。

喜多川歌麿の肉筆(深川の雪)

帝国軍人時代の父

これで、雪月花と言う言葉が出て来たが、4年程前、箱根の岡田美術館で喜多川歌麿の肉筆の「深川の」を見た事も鮮明に覚えている。

昨年(平成29年)にはアメリカから「吉原の」が一時里帰りして展示された。

残念ながら「品川の」はレプリカ展示であった。

ワシントンのフリーア美術館の所蔵で、貸し出し禁止となっていて、三部作が離れて久しいが、必ず生きているうちにそのうちに、会えるだろう。

首を長くして待っていたい。

これを再会と言う。

松尾和子さんが歌った。

「会えなくなって 初めて知った〜♪」

 

 

 

          記 ダボ・イトウ

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