ダボは、中学・高校と運動部のバスケットボール部に所属していた。
城内中学では体育館が未だ無くて(当然、プールも無かったので夏の暑くて練習で汗をかいた後、隣の付属中学のプールに飛び込んで、守衛さんが走って捕まえに来たが、その前に逃げた。)、グラウンドにリングを置いてある処で、練習を行なっていた。
当時、高価だった鬼塚タイガーバスケットシューズは、穴がすぐに開いてしまった。
(鬼塚タイガー印は現在のアシックスに名称は変わっている。)
高校時代は、坊主頭で、1日体育館で汗を流して練習をした。
中学2年の時だと記憶しているが(多分1965年頃)、アメリカのプロバスケットを引退した選手達で編成されたショー的パフォーマンスを行うチーム『トロッターズ』が、浜松に来て試合(?)を行なったので、家族で見に行った。
(兄貴もバスケットをやっていて、同じクラブの2年年上だったので、当時は神様と下足番の関係であった。当然、バスケットを離れたら、この関係は解消される筈ですが、今だにこの距離は変わらない。)
この『トロッターズ』を見に行った時から、55年以上、既に過ぎてしまった。
当時この時の試合(ショー)を見た時の驚きは、今だに脳裏に残っている。
指先でボールを廻す、リングの上からボールを入れ込む(ダンクシュート)、想像もつかない世界を見る事が出来た。
日本とアメリカとでは世界が違うと感じた。
明日、2月17日は、バスケットの神様と言われた、マイケル・ジョーダンの誕生日です。
NBAのスーパースターで、世界中のバスケットファンを魅了した。
20年程前頃は大リーグから、日本球団に入団すると、大騒ぎの時代が続いた。
世界と日本の違いは顕著であった。
2月5日のスポーツ新聞の見出しに、大リーグ開幕戦に大谷翔平選手が3番起用で出場予定と言うニュースが書かれていた。
バスケットボールの世界でも、八村塁選手が、渡辺雄太選手が、NBAで活躍している。
昔とは、隔世の感がする時代となっている。
高橋洋子、栗原小巻さん達が出演した「サンダカン八番娼館」の映画を見たのは、もう40年も前の事になる。
40年前のこの時、「からゆきさん」は、明治時代の話で、当時は「ジャパゆきさん」と言う時代であった。
日本の女性が、東南アジアに出稼ぎに出掛けた時代は、明治である。
その後、日本はGDP世界第2位の国に発展して、東南アジアの人々が、日本に出稼ぎに来る時代になった。
バスケットも、野球も、時代が変わって、日本人が世界で活躍する人達の時代だ。
日経ビジネス、今月5日号の特集は「アジア出稼ぎ日本人」であった。
30余年になるデフレ世界で、日本人の給料は上がらず、世界から離れている。
外国で働く方が稼ぎが良い。
今や、明治時代の「からゆきさん」の時代に戻っている。
同じ世界で活躍する変化でも、この変化はチト辛い。
記 ダボ・イトウ