先日Kさんをお見舞いに行った時、
「何か欲しい物はありますか?」
と聞いた処、
「水羊かんを食べたい」
との話であった。
奥さんが、
「菓子店を廻ってみたが、夏の涼菓なので、冬の今はない」
との話であった。
それでは、自分が作ってあげようと思った。
でも、今はネット社会であるので、一寸調べていたら『冬食べる水羊かん』と言う商品が載っていた。
早速注文したら、栞が入っていて、越前福井では冬に水羊かんを食べる習慣がある、と記してあった。
水羊かんを作ろうと思った時、信州伊那の某寒天メーカーから取り寄せて、こしあんを混ぜて作ろうと思っていた。
伊豆で採れた天草を信州や恵那に送り、加工するので、寒冷地の処が有名になる。
これは知っていたが、福井では冬に水羊かんを食べると言うことは、知らなかった。
もう40年前、素敵な金沢の女性が、富山の「黒作り」と言う塩辛を送ってくれた事があるが、これも知らずして(今ではイカスミ料理レパートリーは沢山出廻っているが)驚いた記憶がある。
山梨へ20代の頃、母親を車に乗せて納品に行った事があり、昼飯に「カツ丼」を注文したら、驚いた。
丼のご飯の上に、生キャベツがのっていて、トンカツが上にあり、フタがしてあった。
話を聞いて、静岡で普通に食べている「カツ丼」は「煮カツ丼」と言わなければ出て来ないそうだ。
名古屋の「味噌カツ」も同じだ。
地域によって特性が出る。
これだから面白い。
静岡は今、日銀短観で全国最下位の景気判断らしい。
これも地域特性なのか?
これは直したいものだ。(食の特性は残したい)
それにしても、あの「黒作り」を送ってくれた○○ちゃんはもう70才に近い。
スリムな姿で今でもいるかな?
記 ダボ・イトウ