第一印刷株式会社の決算日は1月31日です。
この事は「区切」(http://www.daiichi-printing.com/blog/02/5542/)で書いた。
大きな事で、単に夜寝て、朝起きて、一日が始まると言う事では無い。
大晦日と元旦の違いくらいの差が有ると書いた。
会社では、2月1日には全ての数字は把握している。
僕は急勝なので、2月2日の土曜日には社内の会計ソフトで決算書は出してある。
若干の未払金の金額が確定していない分のみ、請求書が来るのを待っているだけで(1月分の電気、水道代、社会保険の分担金など、微妙な異差だけである。)取引銀行から残高証明が届く。
2月1日に発行しても何の事はないが、届いたのは2月の第2週の週末に来た。
残高証明と会社の異差は、小切手を振り出して社内処理は終わっているが、先方様が銀行に提示していないと言う様な事で、調べればすぐわかる。
決算は会社の健康診断なので、金融機関は見る目が厳しい。
この様な事も「化粧」(http://www.daiichi-printing.com/blog/08/5138/ )で書いた事があるが、金融機関の見方は数字が判断材料の基調だ。
いくら、得意先様に貴重がられていても、持っている技術が高くても、社員の皆様の姿勢が素晴らしくても、それは決算書に出なくては答えとして見てくれない。
今まで、弊社は低成長時代を生き抜く為に、お客様に貴重がられていても、価格競争の一番下をくぐり、厳しい規律を決めて、生産技術の向上を計り、又、それに対して社員の皆様が努力してくれている。
しかし、この内容は、決算書には現れない。
あくまでも今期の数字だけが金融機関の判断だ。
やはり、この7〜8年は僕ら業界はデジタル社会への変換によって、従前のオフセット印刷を中心とした仕事は苦戦中である。
印刷会社は、生産に於いて損紙が出る。
近頃はお客様の要望が年々高まり、この損紙が多いので、利益は上がらない。
この損紙は古紙として引き取ってもらっている。
原材料の単価を100とすると損紙は1〜2になってしまうので、損紙を出すと、購入原紙の98〜99%の持ち出しとなる。
その昔はこの損紙を売ったお金で社員旅行をしていた時代が有ったが、今では少額でも当座に入れている。
社員旅行に使っていた時は普通預金口座に入れてもらって溜まった金額で旅行の行き先が決まった。(雑収入 ⇄ 福利厚生)
銀行から残高証明が来た。
会社の資料と合わない。
普通預金のこの口座が消えている。
銀行に問い合わせたら、7年程動きのない口座は消滅と言う。(雑益口座に移管)
その連絡はしない事が決め事だとの、担当者の答えであった。
これはおかしい。
数字を判断する銀行が、勝手に動きがないからと言って、口座を消してしまうのだ。
全く納得がゆかない。
金融庁の指導はこれを許しているのか?
バランスシートが崩れて、赤字企業が増えるばかりだぞ!
この銀行はS銀行である。
勝手に動きのない口座は消してしまうのだったら、返済をしない借入も消してくれ!
彼の人の対応なら、こんな事はしないだろう!
(※化粧の時に書いた、池江璃花子選手が病気になった。早い回復を祈ります。 )
記 ダボ・イトウ
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