織田信長が明智光秀に倒された後、豊臣秀吉の時代が始まった。
約400年前の出来事である。
その後、秀吉が没した後、徳川家の時代となり、1867年大政奉還の後、明治政府が出来、藩閥政治 → 軍事大国 → 敗戦 → 民主国家、と現在に時代は流れる。
今日現在、「太閤さんの時代は良かった」「あの時代が懐かしい」と言っている人は、僕の周りには居ない。
先程書いた時代の流れは、全て権力の移行であり、その流れは時の流れとして無条件に進んでゆく。
昨日、ウクライナのクリミアがロシアに編入された。
昔、西側と呼ばれた各国は、この編入に反対をしている。
ブログでは僕は政治の話や、宗教の話や、風俗の話は書かない様にしている。
人それぞれの価値観が違うので、限定した話は、立場が変われば真逆になるので、余り好きではないからである。
一寸距離を置いた物の見方をするのが僕のスタイルだ。
そんな意味でこの編入問題を新聞で読んだ時、
「満蒙は日本の生命線だ」
と言った大臣の言葉を思い出した。
今、こんな事を言っても誰も理解出来ないが、当時の人々はそれを受け入れる素地が有った。
太平洋戦争に敗れて、新憲法を、と言った時、国民の99%以上が「国体護持」をベースにと言う案であったが、今では平和憲法が当たり前に受け入れられている。
この後、クリミア問題はどのように進展するか判断出来ないが、パワーバランスの変化が起こって来ている時代と言う事は解る。
セルビアでの一発の銃声が大戦を引き起こした様に、何か勃発的な事柄が起きない事を祈るばかりだ。
ロシアとの関係が悪くなれば、北方領土は戻って来ないが、ロシアに組すれば、益々アメリカとの距離が生まれて来て、中国からの攻めは厳しくなる。
全て時代の流れだ。
平和な60年の延長がもっと続けば良いが、人類は戦争の歴史である。
それは歴史を読めば明確な事である。
記 ダボ・イトウ