10年前の3月11日は、東日本大震災が発生して、日本人として忘れられない日である。
地震が発生した時(14:46)丁度、喫茶店でお客様とパンフレットの価格交渉をしていた。先方の希望は、提出した見積りの70%以下で「この価格で作ってくれ」と言われた後、外に出た瞬間、クラクラした。その原因が値引交渉ではなく、地震だったという事を覚えている。(その後、その関連の仕事は没になってしまい、単に値引きだけが発生したお取引となってしまった。)
現在では地中に埋まった電線だが、その当時は、電柱間で電線がかなり揺れていた事をはっきりと覚えている。
僕はその当時、ある団体の会長職を仰せつかっていて、その年度が丁度、15周年記念の年度だった。
記念式典が3月24日で予定されていたが、震災被害の大きさで、国民一同 心を一つにし復興を目指して自粛したので、式典は順延して6月16日に行った。
あれから丁度10年が過ぎたので、今度は25周年の節目を迎えたが、昨年来のコロナ禍で、今年 計画してあった式典は順延になり、祝宴は無くなってしまった。
東日本大震災の発生規模は1000年に一度と言われ、富士山の噴火は300年に一度、東海連動地震は100年に一度と言われているので、式典時に難局がめぐり合せる事も、宣べ当然の事であろう。しかし当然の事となっては駄目なのは、あの時 日本中が復興に向かって誓った決意の喪失である。
この10年を振り返って、あの時の気持ちが萎えていないか?今一度、思い起こしている。『空に誓ったあの決意!!』
附記
記 ダボ・イトウ