平成14年の大相撲九月場所を母親と国技館に観に行った。兄貴がマス席の券を送ってくれたので、親戚のKさんご夫婦と出掛けた。(その後すぐにKさんが亡くなってしまったので、この時の事は非常によく憶えている。)
マス席では「お酒5本」「ウイスキー3本」と、係の人に言えばすぐに持ってきてくれる。この時 僕(ダボ)は、断酒をしている今と違って、大酒飲みだったので、相撲を観に行ったのか?酒を飲みに行ったのか?わからん様な有様だった。(今考えると、ムチャな生活態度であった)
もう一つ鮮明に憶えている事がある。それは大横綱であった第65代横綱「貴乃花」が結びの一番で負けて座布団が舞った。この時 貴乃花は全盛を過ぎて(翌年引退)いた時とはいえ、久しく休場明けの土俵であったが、流石人気は抜群であった。
その結びの一番で、相手は誰だったか?酒の飲み過ぎで憶えていないが、貴乃花が倒されて負けた。遠のマス席から負けて背中に砂が付いた姿が目に浮かぶ。
鍛えられ、張りが有り、仕切で汗に輝いた背中に砂がつく。遠目でも寂しい思いがした。力士達は倒されて背中が汚れるのは屈辱であろう。まして日下開山と呼ばれた貴乃花である当人でない僕にとっても、とても寂しい光景だった。
大関は陥落して番付が落ちるが、横綱は陥落が無く、引退の選択しか残されていない。大関から幕下まで陥落した照ノ富士の今場所の活躍は立派である。
(今日の夕方の結果が待ち遠しい)
今月8日、静岡の茶(生葉)の生産量が鹿児島に抜かれたとの記事が載っていた。王座陥落である。
(2015年4月21日に書いたブログ「先行馬」[https://www.daiichi-printing.com/blog/04/2397/])
あの時から6年が過ぎた。大関が負け越して関脇に落ちても、翌月10勝勝てば復帰できる。やはり静岡人としては、お茶とミカンが特産として首位(横綱)として君臨していたい。一時首位を落としても、相撲ではないので引退は無くて、再び横綱として、静岡人の誇りとしたい。(それと同じ様、首位を狙う精進と色々な分野でも勝ち抜くのだ!!)
記 ダボ・イトウ