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比重 VOL.9 – NO.610

ゴールド(金)

戦争はいつも時代に於いても庶民を苦しめる。戦いは勝者と敗者に分かれるが、どちらにしても多くの人の命が奪われる。紀元前のアレキサンダー大王の時代から現在のロシアのウクライナ侵攻と、人の歴史は争いの歴史とも言える。勝っても負けても、どちらも深い傷を負う。特に敗者は惨めであるから、最低限引き分けに持ち込みたい。(太平洋戦争で日本が負けを認めたので、勝者の論理が70余年過ぎた今もかわることのなく正義と教えられている。)

勝者と敗者の格言

降伏文章に署名(ミズーリ号艦板上)

 

コロナ禍は発生から既に3年になる。未だ終息の兆しは見えない。(第7波の襲来が来ている。)前回のパンデミックは、第一次世界大戦の最中に発生したと言われるスペイン風邪である。

 

日本でも40余万人の死者が出たと言われている。この第一次世界大戦は三国協商(イギリス・フランス・ロシア)が三国同盟(ドイツ・オーストリア・イタリア〔同盟抜け〕)を破った。

ベルサイユ講和条約

 

この額は当時のドイツ国民総生産の20年に相当すると言われる巨額であったので、支払いの為、紙幣を大量発行してハイパーインフレとなった。(大戦前、1ドル4.2金マルク)

 

講和は有名なパリ講和会議で決めたベルサイユ条約である。敗戦国ドイツに莫大な賠償金を懸せた。(1,320億金マルク)

この為、ドイツではハイパーインフレになって戦争前1ドル4.2金マルクだった相場が1923年には4兆2千億金マルクになって1個のパンが数兆と言う単価になってしまい大混乱になったと、歴史は伝えている。リックサック一杯の紙幣でパンを1個買うなんて想像できないが、現実であったそうだ。

 

「有事の円買い」という事で、今までは遠くで戦争が起きると、円の相場が上がるのが常識であったらしいが、近頃は1ドル120円越えの円安相場推移である。紙幣の価値が下がっている。

上述のようなハイパーインフレでは紙幣も紙屑となってしまう。

札束も子供のオモチャになっている。

 


閑話休題

印刷会社では損紙(ヤレ紙)が発生するが、これは紙屑ではなく、再生紙の原料となる。

籠一杯の損紙だが、再生紙原料とは言え、損紙は購入時の200分1 程度になってしまうので、ヤレ紙の発生率は印刷会社での浮沈に関わる。


 

有事の時は昔から「金(ゴールド)」が不変的な価値を発揮する。子供のころ見た映画の思い出で、大河内伝次郎が小判を噛んで「この野郎!!ニセ小判を出しやがって!」と言った口説を覚えている。江戸時代、鋳造小判の金の含有比率を下げただけでインフレ。(当時はこんな言葉はなく、貨幣の信用度がすぐに低下したいう様な事を聞いた事が有る。)金は一番重い比重を持っている。水に対して同量で19.3である。軽いものを押さえるには比重が大きい金が一番である。

 

愛車のナンバープレート

風で飛んでいってしまう様な軽い物(者)は、綺麗な花びらを重しにしては効果がない。
僕の車のプレートは「193」である。つまり金の比重である。軽い男を押さえるには比重が高くないと遊び廻る。

 

 

 

記 ダボ・イトウ

 

 

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