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反動 Vol.12-770

先週、呉服町のTUTAYAで、『乃木希典と旅順攻防戦』と言う本を買って来た。

明治37年(1904年)に、宣戦布告をして始まった、日本とロシアの戦は、朝鮮半島での両国の影響力の衝突であった。

旅順艦隊と仁川海戦で勝利した連合艦隊であったが、全滅までとはゆかず、旅順港に逃げ込まれてしまった。

バルチック艦隊がバルト海を出て、この残存艦隊と合流されては、連合艦隊の勝ち目が無くなってしまう事になるので、旅順艦隊全艦沈没が、バルチック艦隊回航までの使命であった。

(旅順港の出口閉塞作戦で、戦死したのが、軍神広瀬中佐である。)

(杉野はいずこ〜、杉野はいずこや〜)


当時の野砲は、一発打つ度に、反動で砲架が後退し、照準をその都度直さねばならなく、発射速度に限界が有った。

ロシアの旅順要塞は、コンクリートで、堅牢に作られており、なかなか破壊出来ないので、国内から28サンチ巨砲を移送して、二百三高地を攻略した後、旅順艦隊を打ち壊した。

(二百三高地は、爾霊山[ニレイサン](汝(なんじ)霊(みたま)の山)と呼ばれる程、戦死者を出した。)


反動は威力が大きい程、大きくなる。

その為、無反動砲(ロケット団、バスーカ砲等)が開発されてゆく。

反動が起きると、先程の照準再調整とか、炸薬の調整とか?色々と諸問題が発生する。


先月の11日、JR高田馬場駅の路上で、「ふわっち」の活動をしていた【I.S(I.M)】さんが刺殺される凄惨な事件が発生した。

犯行に及んだK.Tは、動画ライブ配信で、被害者と知り合い、金銭トラブルが発生したと言う。

このライブ配信ソフトでは、ネット上の「投げ銭」と言う仕組みがあると聞いて、何でもデジタルの時代だなあ、と思った。

しかし、人間の感情の反動は、どの時代でも変わらない。


山高ければ、谷深し

 

 

 

      記 ダボ・イトウ

 

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