静岡浅間神社大祭(廿日会祭)が4月1日から行われている。
桜の満開の季節で、静岡市民はこの祭から冬に別れを告げる事が出来る。
丁度入学式も目前で、心はウキウキする季節。
この廿日会祭が行われる時になると、6〜7年前に読んだ、新聞のコラムを思い出す。
日本は平成に入ってから、バブル崩壊と言う不況に入っていて、今年が平成26年なので、6〜7年前は失われた20年と言われていた頃で、
(今でもそんな状況が続いている様に感じているが)
非常に閉塞感が大きい時と記憶している。
新聞コラムの内容は、こんな調子であったと思う。
「静岡浅間神社の大祭が始まった。
此頃、静岡県西部地域の経済の落ち込みが激しい。
少し前は西部地域は『やらまいか精神とか、祭も激練り』と言って、活力があると言われていた。
それに比べると景気は特別良いわけでないが、静岡中心部の方が落ち込みが少ない。
浜松地域が褒め讃えられていた時、静岡の祭は大名行列と言って但だ歩いているだけ、精神的には保守的で全てに対しのんびりであると、言われていたが、今では静岡地区の方が落ち込みは少ない。
一寸前に元気の無い祭だと言われていた地域の方が、今では被害が少ない。
『時の勢いで物事を判断すると見誤る』」
と言うコラムだったと思う。
何時もブログに書いている様、結果は後にならなければ解らないが、このコラムの
『時の勢いで物事を判断すると見誤る』
と言う言葉は非常に脳裏に残った。
物事の判断は難しい。
結果は解らないが、判断の選択をする上では、この言葉は重要だ。
歴史を振り返ってみると、日本も75年程前に
「バスに乗り遅れるな」
と思って、時の勢いに任せ、失敗した。
一つ後続のバスに乗る事も、選択肢の一つだったと思う。
静岡の祭時期を迎えると、父親が市立病院に入院していて、病室に寝泊まりしていた事を想い出す。
もうあれから約16年の歳月が流れている。
記 ダボ・イトウ