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奈良雑感Ⅱ

先日の奈良旅行の時に感じた事の第2弾です。

 

東大寺の大仏殿を見て来た時、やはりその大きさと約1250年余り前に作られたと言う事に驚を新にした。

技術が進歩して、歩きながら遠くの地に居る人と話が出来る電話を持っている時代に生きている自分の知識は、全く、奈良時代には通用しないと感じた。

大仏を鋳造する技術的な方法が、概念的にしか解らない。

開眼供養に1万人余程の人が集ったと聞いたが、DM10,000通をリストアップして、参加者を確定する(正倉院文書に名簿が残っているそうだ)処理が出来るだろうか?

1万人余りの人の食事や、椅子、トイレの手配が出来るだろうか?

国家事業としての事だから、多くの人が参加して出来たのだろうが、現代、IT時代、デジタル世代と呼ばれて、進歩していると思っているが、もう少し基本的な事柄が出来る事を忘れてはいけないと感じた。

 

その東大寺見学の後、近鉄奈良駅のウラに有る、実演もちつきの店頭でのパフォーマンスを見て、新しいもの、古いもの、全ての事柄は人の気持ちを喜ばす為にあると言う感がした。

 

大仏を作ると言う事は、庶民の幸せを願うと言うことであり、餅つき実演は見ている者を喜ばせると言うことを作る。

そして、その反面、鍍金に於いて水銀中毒が発生したりした事も、忘れてはならない現象である。

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

 

     記 ダボ・イトウ

 

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