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ゴールデンウィーク雑感Ⅲ(真言宗)

高野山金剛峯寺は、開創1200年と言う事である。

つまり、空海(弘法大師)が816年に密教(真言宗)の根本道場にしたそうだ。

「身・口・意」の力を得て、即身成仏して、悟を開くことができる。

 

真言とは、「大日如来」の説法の事である、と

実は母親が、生前に話をしてくれていた。

母は、東京、牛込区鶴巻町の生まれ(戦前の戸籍の地名)で、

母方の菩提寺は多聞院(新宿区弁天町)である。

ここには、母の両親やその又父母が眠っている。

 

市ヶ谷の自衛隊駐屯地から柳町の坂を昇り降りして白山通りに出る手前右側に有る。

墓地の入口正面には「松井須磨子」の分骨墓が有って、墓参りに母と一緒に行った時、島村抱月との恋愛話をしてくれた。

 

母は1911年生まれで、

「明治人の気骨、大正時代のロマン性、昭和の忍耐力、平成時代のハイテク感」

を持った人だったと、

母の葬儀の時に、僕が話した事を覚えている。

 

多聞院様から年に一度、毎年高野山ツアーの連絡が有ったが、

今まで少しも出掛けようという気持ちが起こらなかった。

今回、高野山に出掛けてみて、母が元気なうちに一度連れて行ってあげれば良かったなあと、少し残念だった。

 

ゴールデンウィークが終わった次の日、東京に行く用事が有った(お茶の水ソラシティー)ので、多聞院へ兄と墓参りして来ようと思ったが、

兄の都合が付かないと言う事で取り止めになった。

 

高野山で買って来た理由ではないが、槙の木を用意して、

近々多聞院にお線香をあげに行って来よう。

多聞院は真言宗豊山派です。

平成18年3月4日

後ろの大きな石碑が松井須磨子の分骨墓

 

         記 ダボ・イトウ

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