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魅了 VOL.3 - NO.249

5月22日の放送を最後に、50年も続いている日本テレビの「笑点」の司会、桂歌丸師匠が勇退して、6代目の司会に、春風亭昇太氏が発表された。

50年と言ったら、僕が14才の時だから、中学生の時から続いている番組となる。

6代目となった春風亭昇太氏

僕はバラエティー番組は余り視ないが、「大喜利」と言う言葉や、「座蒲団を取れ」と言う言葉はよく耳にする。

このニュースが流れていたので、一寸調べて、歴代の司会者を思い出してみた。

 

初代  立川談志

2代目 前田武彦

3代目 三波伸介

4代目 三遊亭円楽

5代目 桂歌丸

だそうだ。

名前を調べてみて、思い出す事はやはり、長寿番組の司会者だけあって、全ての人の個性が脳裏に浮かぶ。

僕は、ある団体に所属しているが、団体の先輩S氏が、静岡寄席のチケットをいつも進呈してくれる。

芸能に詳しくない僕だが、毎回寄席に通っていると、成る程芸人(落語家)はランクが有る事が解った。

前座とか、二つ目、真打ちとか、名前を聞くが、やはり、前座での話し方と最後に出て来る人の話芸には差が、歴然とある。

 

数ヶ月前に出演していた立川談四楼師匠は天才と言われ、笑点の初代司会者であった立川談志氏に18才の時に入門して、40年以上師事された方で、文筆も上手く、話も観客を魅了していた。

古典落語を一席した後、山口良一氏との対談企画で、師匠・立川談志氏の事を話してくれた。

立川談四楼氏 著書(新潮文庫)

その中で天才と言われていた師匠(立川談志)も、荒川の土手で一人で練習していた。

人が通り掛ると散歩のふりをして稽古姿は絶対に見せなかったと言う話をしてくれた。

やはり、天才も努力をしているものだ。

話し中のダボ・イトウ

そのある団体で、先週の木曜日、僕は40分の持ち時間で話をする担当になった。

話は数ヶ月前から仕込んでおいた。

パワーポイントを使うので、何もなく話だけで時間をこなすより楽だ。

ストーリーはスクリーンに出て来るから、筋道は忘れる事は無い。

50人足らずのメンバーの前での話であるから、何か面白く、何か参考に、と考え、仕込んでおいた。

40分の話は無事済んだが、話の途中、数人の人が眠そうな目をしてたり、隣の人と話をしていた。

やはり、人を魅了すると言う事は不断の努力と才能が備わねば出来ない事と感じた。

でも、経験を積んで上手くなる。

 

「愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」

 

 

          記 ダボ・イトウ

そのある

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