ゴルフが上手になりたいと、色々と模索する。
「左肩が開いた」とか「体重が右に残りすぎ」とか色々なアドバイスを受けて、スウィング改造をするが、結果が出ない。
プロゴルファーでも米国ツアーなどに出場して、スウィング改造の必要を感じて、フォームの手直しをして失敗する例が度々見受けられる。
(成功した例は数々あるが、その事は話題にならず、失敗した例の方が解り易くて記憶に残る。)
先週で、27年間勤務してくれていたMさんが退職した。
23歳の時、第一印刷に入社してくれて、先代社長や先代の奥さんを知っている数少ないメンバーだ。
彼の27年間の仕事に対する姿勢は見事という他ならない。
きめ細かく、気が利き、ミスの無い行動は感謝してもしきれない。
27年前は、毎日毎日2tトラックに一杯の出荷物が有り、マッチョマンの彼は要求されるお客様の対応に完璧に答えてくれた。
当時の2tトラックの一杯の売り上げは100万円近くあった。
近頃は、トラック一杯の容積が有っても、「かみ缶」の様な商品が多くなり、空気を運んでいる様な構成になり、売り上げも半分程度になってしまっている。
閑話休題
(近頃は、運送便の価格改訂が厳しい。
ほとんどの運送会社のスタイルが変わった。
競争原理が働かず、依頼しても条件が合わなければ断られる時代となっている。
小さい荷物は重量で計算し、大きなサイズの荷物はたとえ軽くても今度は容積計算で要求してくる。
これを嫌がると荷物は届かない、となった様な感のする時代となって、今まで宅配の王者と呼ばれていたヤマト運輸は取扱量が減り、日本郵政が増大している様で、ネット通販の受け皿となり、扱い高が数%伸びた様だ。)
会社は以前、このブログで書いた様に、アルビン・トフラーが書いた「第三の波」の時代は終わり、第四の波の時代を迎え、新たなスタイル(フォーム)の必要に迫られている。
今年から業務改革、意識変革を、この時代(波)を乗り切る舵と定め、色々な方策を行なっている。
(成功するか?しないか?は僕の成績表である。)
会社としてのスタイル(フォーム)変更である。
その一環として、M君にスタイルの変更をお願いした。
「今までのスタイルは何の問題はない。然し、次世代を行なっていく為にはスタイル(フォーム)の変更を」
と、求めた。
新たなスタイルで継続するか?自分の意志を他の処で発揮するか?
という選択をお願いした。
彼の出した答えは、「退職したい」との結論であった。
それも良い判断だと思う。
ゴルフのスウィング改造が良い結果を出すという保証もないし、考え方は個人個人の決断である。
従前のスタイルは実績としては立派であるので、その判断は正しいであろう。
会社も新たなスタイル(フォーム)改造に立ち位置を変えていく事も正しいであろう。
結果は後になって解る。
でも、今日、今の判断して決めた事だ。
後になって「タラ・レバ」はない。
変身と言って、変わる事が正しいのは、クラーク・ケントが背広を脱いで「スーパーーマン」になって悪を懲らしめ、危機を救うと言うストーリーの結果が解っている変身は良いが、子供がマントを被って階段から飛び降りたら怪我をしてしまう。
スタイル(フォーム)を変えるのは変身と言う。
夜になると女性に向かって「女王様」と言う人は変身と言わず変態と言う。
記 ダボ・イトウ