囮(オトリ)の言葉の起こりは「招き鳥」から由来していると謂れている。つまり鳥を捕まえる時におびき寄せる鳥である。
可愛い声で、人間で言えば
「お兄さ~ん、可愛い娘が居ますぜ!!安くしますので一寸寄ってってください~♡」
とおびき寄せて捕らえてしまうのである。
今日は6月1日、鮎釣りの解禁日である。
・2015年6月1日ブログ「6月1日(鮎の解禁)」(https://www.daiichi-printing.com/blog/06/2507/)
・2020年6月1日ブログ「解禁」 VOL.7 – NO.512(https://www.daiichi-printing.com/blog/06/7705/)
例年 解禁前は『今年の遡上はなかなかで放流事業も活発に行うので期待できる』という話が出て釣り人はこの話を聞いて期待を膨らませる。(鑑札を買う人は招き鳥(黒服)だまされる。)
鮎を釣る漁法としては、餌釣り,石川釣り,友釣りとあるが、餌釣りはシラスや切りイカ等を使い、最も簡単な釣法で、これで釣られる鮎は小さい。石川釣りは毛鉤りを使う。鮎は苔を食べて成長すると言われるが、小さい虫も捕食するので疑似餌に引っかかるのである。
友釣りは囮(オトリ)を使う漁法である。これは「お兄さ~ん♡」と言う優しい釣法ではない。鮎は食料の苔の占有を計り、自分だけの縄張りを持つ。この縄張りに入ってきた鮎を追い出そうと、喧嘩を仕掛ける。この縄張りに入れる鮎を囮(オトリ)と言う。この囮鮎には掛け鉤が付いていて、喧嘩の最中にこの掛け鉤に掛かってしまうという。荒っぽい釣法である。
二女は6月1日の解禁日に生まれた。それなので「鮎」という名前を付けた。餌釣りのシラスで釣られてしまうのは悲しい。石川釣りの疑似餌で釣られることも嫌だ!!喧嘩を仕掛けられて釣られるのは親として避けたい。今の処、釣られなくて家に居る。(独身。縄張り占有)
追記
① 昔、渡辺ミッチーが毛鉤り発言で釣られる支持者は知能指数が高くないと揶揄した話も遠い過去の話になってしまった。
② 50年前は藁科川下流の牧ケ谷橋付近(羽鳥)でもオトリ屋が有ったが、環境が変わってしまい、とても残念である。元に戻る事があるか?戻らないか?わからん。
記 ダボ・イトウ