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因果関係 Vol.11-694

丹那トンネルが昭和9年に完成した。

このトンネルが出来る前は、箱根越えで、補助機関車の連結が必要であった。

これに依って伊豆半島の温泉地へのアクセスが容易となり、発展への足掛かりとなった。

熱海は、東京の奥座敷と言われていて、昔は、余程の事がない限り、足を運ばなかったが、中座敷となり、敷居が低くなった。

トンネルは経済発展を促し、地域活性の起爆剤となった。

当時であるので、このトンネル工事による死者数は64名を数えた。

原因は、湧水事故と崩落であった。

水抜けが発生したのである。

丹那トンネルの真上は、丹那盆地でトンネル完成以前は、水田、わさび田が広がっていたが、丹那トンネルの湧水抜けで、水涸れが生じて、生産が出来なくなり、畑での生産や牧畜等に事業の変更を余儀なくされた。(丹那牛乳は有名です。)


岐阜瑞浪で、リニアトンネル工事の影響で、井戸の水位が下がり、水の供給が悪くなり、上水を工面したりしている。

工事の最中なので、JR東海さんも、因果関係を認めざるを得ない。

静岡工区では、辞任した川勝前知事が、この水問題を危惧して許可を与えなかったので、工事は進まなかったが、水涸れも起こらなかった。

川勝前知事

新知事は、どの様な方向で進めるだろうか?

鈴木康友新静岡県知事

因果関係がはっきりしていれば保障問題も発生するが、後になってしまえば因果関係は証明出来ないので、交渉は今のうちだろう。

大井川上流のイワナの生息地はダメージを受けるだろう。


今日(6月1日)は、鮎の解禁日、大公望達は、半年の禁漁を我慢して、待ちに待った鮎との対面だ。

鮎はとても可愛い、大好きです。(特に若鮎)(アユちゃ〜ん♡)

今年の安倍、藁科の鮎釣りは期待出来ないだろう。

30年程前なら、桂山の堰堤に遡上鮎の状態を見に行っただろうが、今では天然遡上は激減だ。

1000k程度の責任放流を行ったとしても、河川の荒れはひどく、成長も望めない。

放流量などほんの僅かである。

天然が育たないなら、釣場の価値はない。

何故、天然遡上が無いのか?山が荒れる?砂利を取らない?生活環境の拡大?

 

因果関係が解らないと、対応の仕方が定まらない。

リニア工事が完成して、後からの環境変化は、因果関係の証明は不可能である。

環境が変化する事は仕方ない。

依って、完成後にJR東海さんに交渉しても駄目である。

とすれば、川勝前知事の一徹の反対は正しかったかも?

後からは因果関係は解らない。

大井川源流西俣のイワナ釣場は消滅するだろう!!

 

 

 

      記 ダボ・イトウ

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