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毎秒3t

ブログのタイトルを飾る写真は、平成元年4月23日の釣行時の写真です。

今から25年前の事であるので、僕が40歳前の時の写真です。

約22〜24cmぐらいのアマゴを釣って、うれしそうな顔をしている。

ゴアテックスの合羽を来ているので、雨の日であったであろう。

当時、この雨具は素材が出来たばかりで、かなりの値段がした。

大井川本流、二軒小屋の少し下流で、木賊と言う所との中間点である。

その当時は、この辺は良い釣場で、数も多く出た屈指のポイントであった。

少し見辛いと思うが、川の水量は豊かである。

当時は雨が少し多く降ると、渡渉は出来ない。

それくらいの水量が有った。

この後、数年経った時、この附近にリニア地質調査をしている人達に出会った事がある。

その当時はリニア車輛と聞いても、夢の乗り物と思っていた。

 

今朝の新聞に、環境省はこのリニア工事に伴う環境影響評価(アセスメント)を国土交通省に提出したと言う記事が掲載されていた。

その意見書の中に、毎秒2tの減水が発生すると言う予想があった。

 

平成元年当時は、未だ赤石ダムの工事が始まったばかりで、中の宿にセメントプラントが出来た頃であった。

この赤石ダムの影響は、当時は本流の水量は低下するが、毎秒3tの責任放水は約束すると言う事で、アマゴ、イワナの生態系にはダメージは無いと聞いた記憶が蘇った。

 

『毎秒3t流れて釣り場も安心』

と思ったが、赤石ダムが出来て、本流は雨の日でも膝下の水量で、楽々渡れる川となり、日本屈指の大アマゴの釣場は失われてしまった。

 

当時、環境に配慮し、毎秒3tの水量を知っていた人が約束したのか?発電に必要な水を確保した後、流せる水の量は3tしか流せないと言う立場の人が言ったか?もう解らないが、急に新聞の記事を読んでいて、思い出が脳裏に映し出された。

今、自分の心の中では、あの大井川の釣りをもう一度楽しみたい。

(別に行けない理由でもないが、下流部で川虫を採って、4時間のアプローチを掛けて出掛けても、当時の水量を知っている自分には魅力が無い)

又、リニア完成後(13年後)、東京から名古屋まで、40分足らずで走る車輛に乗ってみたい。

       記 ダボ・イトウ

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