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波長

印刷会社は、色の再現との戦いである。

人間の視覚は、凄い人で3,000程、色の変化を判別出来ると言う。

この色をアナログ的な方式で、安価で作り上げる事が印刷会社の仕事である。

 

ルネッサンスの三大発明(羅針盤・火薬・印刷)と呼ばれていたグーテンベルグの時代は、色は黒一色であったが、

(この時代に於いても、グレーに近い黒から、漆黒の黒まで、見方に依って大変違いが出る。)

現在の印刷物は、カラー印刷(イエロー・マゼンタ・シアン・ブラック4原色)が主流でなお、その上に特色と称して6色や8色の注文もある。

色は、科学的な正確な事は解らないが、(私立文科系の限界)その色が、反射する波長を眼球が脳に伝えると聞いている。(間違っていてもご勘弁ください)

この反射する波長を一定に出来ないと、人の視覚判断で、濃い、淡い、赤見が強い、青見が強いと言う顧客様からクレームが付く。

色(インク)の調合は、小学生の時の絵具の配合と同じで、少し進歩しても、量の計量や、履歴の管理程度である。

色の変化は機械のローラーの洗浄不足であったり、室温の変化でインキの流動性の違いや、色相の変化が生まれ、現場は難しい仕事が宿命で、毎日が息を抜く事が出来ない。

本番勝負の毎日です。

(社員の皆様、本当にご苦労様です。)

 

先程書いた様に色を合わせると言う事は、色が太陽光を反射する波長と同じにすると言う事だ。

 

これを人間関係に重ね合わせてみると面白い。

人間も千差万別だ。

人それぞれ、趣味も違うし、食べ物の好き嫌いも違う。

コレクターとして集める物も違う。

だから、人間関係は楽しい。

 

でも、色の波長と同じ様に、異差がなく、ぴったり合ってしまう事がある。

人間関係の出会いとはそう言うものだ。

 

僕のコレクションは世界の観光地のお土産ゴルフボールで、

決して●●●コレクターではありません。

       記 ダボ・イトウ

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