僕が30年前、鮎釣りが趣味だった頃は、6月1日は鮎の解禁日と決まっていた。
近頃は、段々と色んな事が早くなってきてる。
興津川の解禁は、5月20日だったし、
狩野川は5月23日だった。
静岡の地で、仕事をしていると、お茶関連の仕事が多かった。
(過去形になってしまって、近頃は全く仕事が舞い込まない。)
一昔前は、3月頃に、新茶の企画の話が普通であったが、此の頃は1月にはもう話が始まる。
通販でも今から夏が来ると言うのに、もうカタログは秋冬物だ。
デパートのバーゲンセールも「これから」と言う以前に始まる。
リニア新幹線は早い程良いが、何でも早ければ良いと言うものではない。
ゴルフのスウィングでも、トップの位置から一呼吸するタイミングの方が良い球を打てる。
白鵬の目指している「双葉山の後の先」だって同じだ。
近頃、血糖値は上がり気味だ。
食事はゆっくり、と言われるが、早喰いの習慣が治らない。
今日は、娘の誕生日だ。
何時も娘に言っている
「鮎は天然遡上物に限る。
養殖物なんて力が弱く、すぐに釣られてしまうぞ!」
と。
でも、娘は偉い。
何でも早くなったと言っても「まだ伊藤家の娘」でいる。
こちらは二呼吸程ゆっくりしている。
ちなみに、僕は養鶏ブロイラーではない。
「放し飼いのチャボ」だ。
父親の鮎釣りの写真が手元に有る。
几帳面な人で、鮎釣りが大好きな人だった。
こちらも一寸早過ぎた死であった。
記 チャボ・イトウ
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