家族で夕食を食べに行く。
子供達はメニューを決めるのに時間が掛かる。
急勝な僕は待っていられない。
「あれがいい。これがいい。お姉ちゃんは何にする?」
とか、延々と決まらない。
イライラを解消する手段は一つ。
席に着いた途端、水を持って来てくれた人に、
『焼酎ロックで3杯!!』
と言って、手元に焼酎が3杯置いてあれば、多少の時間は我慢出来る。
10年前の6月13日(平成17年)までは、こんな生活だった。
6月13日は、脳梗塞を発症した日だ。
あれから、10年。
今、こうしてブログを書いていられる。
とても嬉しい事だ。
10年前は母親が未だ健在であった。
その日は、大生姜を刻んで炊込みご飯を作ってあった。
大生姜を薄くスライスして、鰹節と味醂、薄口醬油で味付けして炊込む。
初夏の食欲の少し落ちて来た、丁度今頃の季節には口に合う。
母親に朝、食べさせてあげようと、夜仕込みをして寝た。
夜中の3時に、トイレに行こうと起きた時、左足に痺れを感じた。
一寸変だな、と思って、左半身を触ったら、頭の先から足の先まで上から下まで痺れていた。
(本当に真半分と言う言葉通り、線を引いた様だった。中心から5mm左は痺れ、右は正常。人間の身体は機械の様だ)
この後、病院に行って、脳梗塞と診断され、3週間の入院を余儀なくされた。
(入院までの顛末は色々あるが、今日は書かない。)
諺に、
『何時までも有ると思うな、親と金。無いと思うな、運と災難』
と言う言葉が有る。
運は幸運もあれば、不運もある。
53才だった当時の僕にとって、体力に自信が有り、山奥に何時間も掛けてイワナ釣りに行き、シーズンオフはマラソン大会に出場する事が趣味だったので、正に、青天の霹靂であった。
よもや、脳梗塞とは!
今までの生活を振り返ってみると、前述の様な酒飲みの時代であった。
流石の僕も考えを少し変えた。
酒を止めた。
あれから10年。
一滴も飲まない生活を通した。
お陰様でもう出来ないと思ったゴルフも再開出来るようになった。
痺れは足と手に残っているが、正に幸運であった。
あれ以来、僕は「無いと思うな、運と災難」の後に、
「病気とアイディア」
と言う言葉を入れて使っている。
皆さん、健康には留意してください。
そして不運は外して幸運を掴もう!
記 ダボ・イトウ
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