先週の3日、北海道七飯町の林道で、行方不明になっていた小学2年生の児童が無事発見されたと言うニュースが流れ、日本中の人が喜んだ。
発見されるまで、色々な憶測情報が流れ、噂話?とか、憶測なんてあてにならんなぁと感じた。
デマと言う事は、後になって解った事だが、行方不明が発見されないと、噂やデマが一人歩きしてしまう危険を感じた。
内部告発者が匿名性を守られ、正義性(?)が高まると言う事は良い事と常に思っているが、世の木鐸と自ら称す新聞(?)が誰の話か解らないで記事にする事は何か釈然としない。(東京スポーツと週刊誌は除く)
スポーツ新聞の発見場所の写真が載っていた。
児童のY君が居た自衛隊の宿営施設は、A方向に進めば恐らく数十米もなかっただろうから、直ぐに人の居る処に出られたであろう。
然しながら、B方向に歩いてしまうと、森から出られなくなってしまう。
Y君が宿営地に留まったのは賢明な選択であった。
何しろ無事で良かった。
この写真のA方向、B方向を見ていて、思い出す事がある。
それは、大井川二軒小屋上流の沢の釣りに遡っていく。
ある地点で、川の渡渉が出来なくなる処へ来る。
仕方がないので、高巻と言って、山の上へ登り、途中で降りる。
この途中が解っていないと、下った先が岩場のガケになっていて、降りられない。
無理をして降りようとすると危険だ。
少し手前で降り始めると折角登って来た手前の「通らず」の川に又降りてしまう。
丁度良い場所に降りると、そこは釣り場として竿の入っていない最良のポイントとなる。
この釣り場に、先輩A氏とよく出掛けた。
僕より8才年上の先輩だったが、この高巻(山登り)に、
「大変だ!」とか「きつい!」とか、決して口に出さなくて、
本当に教えられる先輩だった。
その先輩は、2年前の6月11日に亡くなった。
今週の土曜日が命日です。
先輩が亡くなったので、僕の釣行も全く無くなっている。
二人で竿を出し、満天の星を見ながら、話し合った思い出は昨日の事の様だ。
今週は、お線香をあげに行って、Aさんと話し合って来よう。
記 ダボ・イトウ
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