少し前に「柚木の郷」と言う温泉施設が、東静岡駅の側にオープンした。
入浴は日本人の楽しみであり、又、清潔好きの一面の表れであろう。
香水は、風呂に入る習慣があまりなかったフランス人が体臭を消すのに必要であったと聞いた事があるが、本当だろうか?
香水と言えば、僕等の世代は、マリリンモンローの「シャネルの5番」の言葉にワクワクした想い出がある。
(今では、そんな言葉を聞いても何の気持ちの高ぶりはない。)
僕が40才〜50才前半までは、今と違ってお客様と飲食をする機会が多かった。
包装資材会社のN氏や、葬儀関係のK氏などとは、しばしば夜の街に繰り出した。
割烹で一杯、その後、ラウンジやサロンに寄って帰ると言う様な時代であった。
しかし、一度、“一杯飲んだ後、サウナ(風呂)に行って、マッサージを受ける”、この行動をすると、お客様は夜の街より、このコースに行こう、と言う事になる。
当時よく出掛けた昭府サウナも、第一ホテルサウナも今ではもう無い。
昭府サウナは閉店して15年程経つが、確か、土曜日か日曜日に行って新しいボトルをキープしたが、一杯も呑まずして2〜3日後に閉店してしまい、ボトルキープが損をしたと言う記憶が今だ残っている。(酒の恨みは恐ろしい)
それは兎も角、日本人の風呂は日本文化の伝統と言っても良いだろう。
ペリーが来航して、外国人が風習として驚いたことは、裸になって浴槽に大勢の人が一緒に入る日本の当り前である事らしい。
何でも日本人は西洋と聞くと、素晴らしく良い事だと思いがちで、何でも素直に取り入れて来た。
一流ホテルと言われる所は、全て洋バス対応だ。
でも近頃、ビジネス客の泊るランクのホテルは大風呂設置と言う謳い文句で、客を惹き付けている。
最近、日本の温泉地が外国人で賑わっている。
やはり、外国人も温泉は気持ち良いだろう。
外国人が水着を着て風呂に入りたいのは自由だが、先程の洋風ホテルがバスタブになって、大風呂が無くなった様に、日本人が温泉地に行ったら水着を着なければならない様になるのは嫌だ!
伝統的なもの、日本の習慣が、このブログで先週書いた「鯨」(http://www.daiichi-printing.com/blog/05/3217/)の様に否定されて全て受け入れてゆく事は如何なものか。。。
「郷に入らずんば郷に従え」
明日から福岡に行って来ます。
グリーン車に乗って愛読書(ウエッジ)を読みながら行きます。
(このウエッジを家で読まないのは初めてです。…解りますか?この意味。。。)
記 ダボ・イトウ