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英字略号

7月に入って、お盆の季節になった。

今週の11日に、お寺様からお経をあげに来ていただける。

ふと思いついて、父親(平成11年2月19日没)が亡くなる前に使っていたグラスを出して、想い出してあげようと、食器棚を探していたら、晩年父親が飲んでいたブランディーが出て来た。

 

父が愛用していたグラス

父親は、60才ぐらいまでは日本酒一辺倒であったが、60才を過ぎた辺りから、ウィスキー、ブランディーのお湯割りに変わった。

非常にお酒が好きな人であったが、定量以上は決して飲まなかった。

体調によって、来客が来たり、慶事の時と言えども、決して定量以上は飲まなかった。

(定量以下も決して無かった。)

僕と兄が二人でダラダラと長く飲んでいても、父は怒るわけでもなかった。

(そのかわり母親は常に「だらしがない」と叱っていた)

 

食器棚の中から出て来たブランディーは「VSOP」「XO」とかの記号が入っていた。

VSOPは「Very Superior Old Pale」の略、

XOは「Extra Old」の略であるが、最近は、僕が酒を飲まなくなったので、あまり耳にしない。

 

少し、この英字略号を思い出してみたら、やはり時代は非常に変化している。

今日のスポーツの話題や経済の話は、

WC(ワールドカップ)やTTPと言う様な言葉である。

 

「IMFとSDR」と言う講義を受けた事を思い出したが、最近こんな言葉は全く聞かなくなった。

僕らが中学生の頃は、WWAと言えば、力道山がこのタイトルを取ったベルトの略号であったが、今の若い人はWWWの言葉しかわからん。

『俺は「VIP」だ!!』と言っていた人が居たが、今は、「VIO」の時代だよ、とNさんが教えてくれた。

とても素敵な姿をした言葉だ!!

 

 

         記 ダボ・イトウ

 

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