そろそろ夏休みの計画を考える時期になった。
僕達が未だ独身だった頃(昭和50年台前半)は、夏休みと言ってもそんなに頻繁に旅行に行く程、生活にゆとりは無かった。
映画は、安直な娯楽であった。
その時代の少し前は、『社長シリーズ』で、
その後は、『男はつらいよ』『トラック野郎』など、
必ず映画ロケ地で、地方を知ったものだ。
北海道、四国、九州、沖縄など、行った事のない場所に、主人公が出没して、観客は地方を知る事となる。
映画を見ながら、「フーテンの寅さん」が、地方で口上を述べる処から、映画が始まる。
「ここが九州、熊本なんだ」
「ここが北海道、網走なんだ」とか見て、地方を知る事で、旅行した気分になったものだ。
この2、3日、大西英男議員と百田尚樹氏の発言の反応が喧しい。
「報道に対する圧力だ」
「言論の封じ込めだ」とか。色々と騒がしい。
確かに、「広告料をつめろ」は嫌な言葉だ。
しかし、今回の発言も、一方では考え様によっては、言論の自由だ。
今時、戦争を求める方向とか、徴兵制なんて言葉も、何かおかしいと感じるのは、僕だけだろうか?
時代が変化し、情勢が変化するのだから、法律は変わるし、憲法だって変わる。
変えないで、解釈で答を出そうとするから、ムリが来る。
でも野党の意見は正論で、与党は悪いと言うのも少し変だ。
来月、戦後70年の節目を迎える。
戦前の新聞は、「何でも権力の言いなり」
戦後は、「何でも反対」
是々非々、互恵関係と言う言葉に、薄さを感じている。
映画の中で寅さんが言った。
「それを言っちゃあ、お終めえよ」
不滅の名言であろう。
記 ダボ・イトウ
One thought on “寅さん”