雨の降る日が終わったと思ったら、物凄く暑い日が続く様になってきた。
人間は忘れ易く、半年前の寒かった日々、一週間前の雨が多くゴルフのキャンセルを2回した事は遠い思い出だ。
あと1ヶ月も経つと、今度はイワナ釣りの山岳渓流も、川の流れが細くなる。
今日は7月16日。
お盆の送り火の日である。
お盆は、正式には「盂蘭盆会」と、インドの古語「梵語」の発音を漢字に置き換えた。
(日本で唱えているお経の全ては、この様なサンスクリット語の起源らしいと言う事を聞いた事がある。)
13日の月曜日に「迎え盆」と言う事で、迎え火を焚いた。
今日は16日。
「送り盆」で送り火を焚く。
「迎え火は早い時間で、送り火は遅い時間に」
と、よく母親が言っていた事を想い出す。
その為に、我が家では早く送り火を焚くのではなく、昼食も夕食も供えて夜に送り出す。
一寸我が家だけの風習である。
先程、人間は忘れ易いと書いたが、心に残っている重要な思い出は決して忘れない。
昨年、このブログでは2月に「追憶(追悼)」と言うタイトルで(http://www.daiichi-printing.com/blog/02/1664/)、K氏が亡くなった事、6月には「ただもの(平均サイズ)まもの(尺越)」と言うブログを書いて(http://www.daiichi-printing.com/blog/06/1832/)A氏が亡くなった事を書いた。
お二人共、イワナ釣りに行った仲でした。
お盆の時期となったので、先日両家にお線香を上げさせにいかせて戴いた。
このお二人の事は僕が認知症にならない限り、忘れる事は無いだろう。
お世話になった事は、勿論ですが、それ以上に色々な事柄を教わった。
K氏は、僕より一つ年上で、妙に気が合った。
A氏は8才年上で、何しろアイディアマンで、「仕事のコツ」を学んだ記憶が残っている。
もう少し、お二人に教えをして戴きたかった。
お盆の行事は、「先祖を供養する事と同じ様に、自らが善根功徳を積む事だよ」と、父親が火を焚きながら話をしてくれた。
僕は、先祖の供養はしているが、果たして善根功徳をしているか?
父親と母親に、この事を家に居る間に聞くのを忘れて、又、送り出してしまった。
「この程度だな?」と言って、彼岸へ又、帰って行った様だ。
来年、聞く事は忘れない様にと思っているが、人間は忘れ易い。
しかし、うちの奥さんは言った。
「あんたがしてきた事は、一生忘れない!!」
記 ダボ・イトウ
2 thoughts on “盂蘭盆会(うらぼんえ)”