白黒と言っても犬の名前の話ではありません。
オセロゲームは、皆さん、一度はやった事があると思います。
8×8の盤に、白と黒の石を交互に打ち、相手の石を挟むと自分の色に変わり、最後に盤面にどちらの色が多いかで勝負が決まると言うゲームで、簡単ですが、奥深い遊びです。
オセロゲームは昭和47年、日本人の長谷川五郎氏の発表(発案は1960年代初頭)と言われ、世界中の人々に愛され、人気を博している。
長谷川氏は、先月(6月20日に)亡くなっている。
人生に於いて、もはや色が変わる事は無い。
ご冥福をお祈りします。
先月の25日、イギリスで国民投票が行われて、EU離脱派が残留派を押えて、僅かに多数を取り、2年後を目処にEUを離れる事となる。
双方の意見を聞いていると、(TVニュースしか知らないが)離脱派は、イギリスの主権が通らなく、移民問題などで不利益を被っている。
一方、残留派は、EU経済圏の恩恵でイギリスは成り立っている現状をよく理解すべきて、離脱は不利益を被るから残留を望む。
と言う様な話であった。
(イギリス国民でないので、本当の事は解らなく、間違っているかも知れません)
離脱が決まった後、東京市場の株価は1,000円以上下がり、円の為替は値上がりして、100円の大台を突破しそうな様相であり、円安政策なんて何処かに飛んでしまった。
国民投票から2週間が経とうとしているが、再投票だとか、ロンドンの独立とか、色々と問題が言われている。
又、大陸ではこの影響が飛び火しないあ、対策に苦慮している。
第2次大戦の後、ヨーロッパの宿命的な戦争の歴史を解決すべく良策と思って行って来た通貨の統合や関税の撤廃などが、皮肉にも紛争の種になるとは、悲しい。
今、イギリスは二分されてしまっている。
日曜日は参議院選挙の投票日です。
色々な争点が有るが、原発問題や自衛隊の存在の白黒は話さない。
憲法問題も、安全保障上の視点からでなく、憲法論議にして、有権者の信を問う。
イギリスの離脱問題の様、白黒を付けて少しでも多数を採った方の意見を反対者がオセロゲームの様に色を替える事は無い。
僕は白黒を付けたがる人間ですが、このイギリスの問題で、何でも白黒を付けるより、結着を付けず時間を掛ける方が良策と言う事もあるのだなぁと感じている。
家庭に於いても、夫婦の白黒を付ける時は意見は違うのでゲームセットです。
挟み込んだら勝ちと言う訳にはいかない。
簡単には色を替える相手ではない。
記 ダボ・イトウ