町内会長を3年前より指名され、仕事をしている。
町内は街中なので、非常に小さく、2組55世帯である。
町内には安永時代に鎮座された社がある。
8月1日はその大祭日で、午前中に神事を行い、夜は直会と称して町内(氏子)の人々が集り、親睦を深めた。
町内会の集りの時は、社の行事の話や氏子の仕事分担などは色々な信条の人が居るので、話はしないが、昨日は町内に以前(と言っても戦後約60年程度)から住んでいる人達だけなので、町内会長として挨拶した。
8月に入ると何かと靖国参拝の話がかまびすしい。
自国の新聞が、報道として、外国の反応を伝えているが、新聞はその是非を言わない。
昨日、神事を執り行っている神官の後姿を見ていて、日本独特の神道の祭主である天皇の先祖が、仏教を日本の中に取り入れた決断は驚くばかりである。
国を治める者にとって、庶民の安泰を願う為には、全く外の思想を受け入れる。
この柔軟性は、日本人なのかもしれない。
然しながら、65年前に国の為に命を捧げた人達を奉る靖国参拝を、もう少し寛容な心をもって受け入れたいと思うが、各自の信条は難しい。
町内でもマンションが出来て、人の入れ替わりが多い。
この人と氏子の関係を、常に悩み、常に未来に先送りする。
仏教伝来が歴史上の記憶になる様に、町内改革をドラスティックに任期中に行いたいと思っている。
記 ダボ・イトウ