松尾和子が歌った「再会」。
この歌は、1960年の吹き込みだそうで、もう半世紀以前の事で
「AKB」や「嵐」と言う世代では、聞いたことも無ければ、ムード歌謡なんて言葉すら知らない。
AKBの略を「あんた、綺麗な、バーサン」なんて言っている世代の他は、マヒナスターズやフランク永井なんて、「宇宙人の名前かい!?」と言うことになる。
「ゆく河の流れは絶えずして…」と、
鴨長明が時の移り変りのはかなさを詠んだ「方丈記」だが、
時の移り変りの素晴らしさを1週間前に感じた。
20数年ぶりに、Uさんが、会社に来てくれた。
丁度、僕が会社を出たのと同じくらいに入れ違いで訪問してくれた。
20数年会っていない友達である。
友達と言っても、20年前に取引のあった会社の営業さんであった。
彼の人柄だろうが、何時もニコニコしていて、何でも相談すれば、親切に処理をしてくれる人だった。
色々な話をするうちに、その当時、僕はマラソンも趣味であって、彼も同じ様に大会に参加する人と言うことを知った。
それでは、今度一緒に参加しようや、と言って彼と出場した記録を、今調べてみたら、平成8年の袋井クラウンメロンマラソンだった。
東海道線の電車に乗って言った思い出が、甦った。
僕は当時、40才台でフルマラソンも走れた。
今では、想像がつかん。
そんな彼が、その後会社からマレーシアの営業所に転勤の話が有った時、
「どう思いますか?」と聞かれたので、即座に
『若いうちに何でも経験することだよ』と海外勤務を薦めた。
その後、彼は彼の地に赴任した。
マレーシアに居るうちに一度、遊びに行くよ、と約束をしたが果たせず、今日まで疎遠となってしまった。
賀状だけの付合いであったが、近頃、LINEの友達追加で、彼の名前が入って来た。
懐かしくなって、LINEを送り、彼からの返事、そして今回の訪問になった。
10月に又来てくれて、再会できそうだ。
前回のブログ「ふれあい」(http://www.daiichi-printing.com/blog/08/2634/)ではないが、有機質の付合いは楽しいし、うれしい。
これで、彼と又、話が出来る。
マラソンは出来なくなったが、食事くらいは出来る。
これが人間関係だ。
物なんて、壊れれば終りだ。
宝物。それは心の中にある宝物。
大切にしましょう。
「心の絆」
あの人が言った。
「死なないでー!!」
「ウルセー!!」
憎まれっ子世にはばかる。
記 ダボ・イトウ
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